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大会中止相次ぐも…母と本番想定のハードトレ 梶原悠未「五輪で金…頭から離れない」【東京五輪連載】

2021年7月6日 06時00分

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梶原悠未

梶原悠未

◇東京五輪連載「挑戦2021 初の五輪延期を経て」
 日本唯一の自転車世界選手権女王で、東京五輪でも金メダル候補の最右翼となった梶原悠未(24)=筑波大院。新型コロナウイルスの影響による相次ぐ大会中止を乗り越え、8月8日の本番を待つ。
 昨年2月に女子オムニアムで頂点に立った世界選手権以来、1年3カ月ぶりの大規模な国際大会となった5月のネーションズカップ香港大会で同種目に優勝。梶原の胸に、また金メダルが飾られた。五輪前最後の大規模な国際大会で盤石の強さを見せた女王は「マークされている中での走り方について学びました。マークされているからこそ、自分で積極的にレースをつくっていけば、より有利になるのだと実感しました」と笑顔をはじけさせた。
 自転車のトラックレースは、国際的には秋から早春のスポーツ。五輪以外の国際大会もほとんどがこの時期に開催されるが、昨年以降は新型コロナの世界的な再拡大と重なった。参戦予定だった4月のネーションズカップ英国大会など多くの大会が中止や延期となったほか、昨年のロードレース全日本選手権など国内大会も相次いで中止。実戦が大きく減っていた。
 そんな状況でも、梶原は強くなっていた。日本代表の強化拠点で、五輪の舞台でもある静岡県で母・有里さんとともに連日、本番を想定したハードトレーニング。その結果がネーションズカップの優勝だった。
 「五輪で金メダルを獲得することは朝に目が覚めて夜に寝るまでの間、ずっと頭から離れられないぐらい大きな目標になっています」。その強い気持ちが、実力を磨き続けた何よりの原動力。残り1カ月、女王は夢に見た五輪の金へ突き進む。
 ▼梶原悠未(かじはら・ゆうみ)1997年4月10日生まれ、埼玉県和光市出身の24歳。155センチ、56キロ。埼玉・筑波大付坂戸高、筑波大出、同大学院。中学時代は水泳でジュニアオリンピック出場。高校で自転車を始め、2014年6月の全日本選手権ロードレース女子ジュニア優勝で注目を集める。高校3年で出場した16年アジア・トラック選手権スクラッチ金、17年は同オムニアム、ポイントレース金。20年にオムニアムで日本女子初の世界選手権優勝を果たした。
 ◆オムニアム 自転車トラック(1周250メートル)中距離で、複数種目のポイント合計で争う個人競技。大会によってルールが異なることが多く、東京五輪では(1)男子10キロ、女子7.5キロで全員が同時に走り最終着順を競う「スクラッチ」(2)同距離で行われ5周目から毎周回の1位のみがポイントを獲得していく「テンポレース」(3)2周ごとに最下位を除外し、最終的に1対1のマッチレースとなる「エリミネーション」(4)男子25キロ、女子20キロで行われ10周ごとに着順に応じたポイントを得る「ポイントレース」の4種目で開催される。
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