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誰より努力家だった大島康徳さんへ、戦友・鈴木孝政さんから追悼 マウンドで交わした言葉に感じた闘志

2021年7月5日 14時56分

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第1戦の平和台に向け出発する中日トリオ、左から鈴木孝、木俣、大島=1977年

第1戦の平和台に向け出発する中日トリオ、左から鈴木孝、木俣、大島=1977年

 プロ野球の中日で活躍し、日本ハムの監督も務めた野球評論家の大島康徳さんが6月30日に大腸がんのため死去したことが、5日分かった。チームメートだった野球解説者の鈴木孝政さん(67)が追悼コメントを寄せた。
 大島さんといえば、遠くへ飛ばす力はすごかったが高木守道さんのような天才肌の選手ではなかった。失礼な言い方になるが、名球会の選手で一番下手な選手といえるんじゃないか。
 後楽園での巨人戦、私が投げていた時に急造の三塁手でタイムリーエラーを2つした時だった。マウンドに謝りに来たと思ったら、続けてこう言った。「このグラブが良くないよ。孝政のと変えてくれよ」。野球選手は誰もが虚勢を張るものだが、これには返す言葉がなかった。でも、大島さんは実際には優しい人、誰より努力家だった。だから長く現役を続け、2000安打も打てたと思う。
 ひとつ、うらやましくて、今でも悔しいことがある。長嶋茂雄さんの引退試合、大島さんが花束を渡したことだ。本当なら、千葉県の後輩の私の役目だったのに、私は同じ日の優勝パレードに参加して、できなかった。
 15年一緒にやった戦友の死。なんか兄弟を亡くした気分だ。
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