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メジャーの悪役、コロナ対策で称賛[AKI猪瀬コラム]

2020年4月1日 02時00分

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◇AKI猪瀬コラム「MLBへの扉」

 新型コロナウイルスが拡大している米国ですが、選手達は積極的にチャリティー活動などを行い、SNSなどを使い「自宅待機の重要性」や「命の大切」などに関するメッセージを配信しています。そんな中、一般的な野球ファンにとってヒール役になることが多い2人の大物の行動が称賛されています。
 潤沢な資金を元に大金を使い選手を集めるため悪の帝国とやゆされるヤンキース。その帝国を作り上げたキャッシュマンGMは、他球団のファンからバッシングされることが過去に何度もありました。今回の新型コロナウイルスで選手で感染したのは、ヤンキースのマイナー選手が最初でした。
 その後、ヤンキースのマイナー選手には感染した2人以外の感染者はいないことが確認されたのですが、現在も多くのマイナー選手がキャンプ地のタンパ近郊から移動できずとどまっているといわれています。
 メジャーリーガーとは違い、先が見えない中で十分なトレーニングもできず、経済的にも逼迫(ひっぱく)しているマイナー選手たち。これを少しでも助けたいと考えたキャッシュマンGMは、マイナー選手が待機を余儀なくされているタンパ近郊の安モーテルを訪ね歩き、食料を届け、不安を取り除く為に話を聞く活動を行っています。
 もう一人の大物は、メジャー球界に対して最も影響力を持つと称される大物代理人のボラス氏です。今オフに総額1000億円以上の契約を勝ち取ったボラス氏ですが、今回の新型コロナウイルスでスケジュールが未定状態のMLB機構側に、独自のスケジュール案を提言するなどの動きを見せています。
 そのボラス氏が先日、自身の会社であるボラス・コーポレーションのホームページで、新型コロナウイルスとの戦いの中、最前線で奮闘している医療機関の従事者に対する基金を設立しました。その紹介動画では、67歳とは思えない身体とスイングで新型コロナウイルスに見立てた黄緑色のボールを打つ、豪快な打撃を披露しています。メジャーの選手と関係者は、全ての人が今、個人でできることを精いっぱいがんばっています。メジャーファンの方も今、個人ができることを頑張りましょう。そして、ご自愛下さい。 (大リーグ・アナリスト)

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