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7イニング制導入なら戦国シーズンに 救援投手が勝利のカギ[MLBへの扉]

2020年4月29日 14時24分

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ニューヨーク州のクオモ知事(AP)

ニューヨーク州のクオモ知事(AP)

◇AKI猪瀬コラム

 いまだ、開幕のめどがたっていないメジャーリーグですが、お伝えしているアリゾナ州集中開催、アリゾナ州+フロリダ州の2カ所開催に新たにテキサス州を加えた3カ所開催案など、機構側の模索は続いています。
 米国内で最も感染者が多いニューヨーク州のクオモ知事が「ニューヨークで無観客の試合開催は十分に可能性がある。街の復興復旧にはスポーツの力が必要」とコメントしているように、少しずつ開幕に向けての機運が高まって来ています。
 開幕日が決定してからになりますが、1試合でも多くの試合を消化するために週1回以上ダブルヘッダーを実施する、選手への負担軽減のために1試合7イニング制の導入など、2020年仕様の特別ルールの導入も検討されています。
 7イニング制が本当に導入された場合は、戦国シーズンになるでしょう。7イニング制では、先発投手が5イニングを投げて、残りの2イニングを救援投手でまかなうことが予想されます。
 162試合の長丁場の戦いを制するために優勝候補と目されているチームは巨大戦力で臨みますが、試合数の削減、イニング数の短縮となれば、フルマラソンのようなシーズンを走りきる体力がなくても、少数精鋭の戦力で一気に駆け抜けられる可能性が高くなります。
 弱いチームは、先発が5回持たずにKOされた場合、力の劣る救援投手が5回、6回とさらに打ち込まれて負けていくパターンが圧倒的に多いのですが、イニングが短縮された場合は、力のある救援投手が最低2人いれば、勝つ確率が高まります。そう考えると、今シーズンは、救援投手が勝利の鍵を握っているといえるでしょう。
 そこで地区優勝争いに入る可能性があるのが、最多セーブのイエーツを擁するパドレスと多彩な救援投手を誇るアスレチックスです。いままでに誰も見たことがないシーズンになることは確実です。さまざまな予想を巡らせて開幕を待ちましょう。(大リーグ・アナリスト)

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