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白鵬を優勝候補の1番手に挙げよう 照ノ富士は2番手、綱とりへ心穏やかではないところだろう【北の富士コラム】

2021年7月3日 05時00分

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照ノ富士

照ノ富士

◇大相撲名古屋場所展望
 2年ぶりに名古屋場所が始まろうとしているが、もっぱらオリンピックに話題が集中。相撲は盛り上がらないようである。よほど力士諸君が頑張って、いい内容の相撲を見せないことには、最悪の場所になりかねない。文字通り、しっかりふんどしを締め直して、活気ある土俵を見せてもらいたい。
 それでは、今場所を予想してみましょう。とは言ってみたものの、各力士たちの調子が皆目見当がつかない。それに加え、白鵬の出場が今場所の予想を難しくさせていると考えていいでしょう。
 今場所は、照ノ富士の横綱昇進が焦点だったと思いますが、白鵬の出場が決まった以上は、すんなり昇進とは言えなくなりました。数少ない情報では、白鵬の膝の状態は、あまり芳しくはないようです。炎鵬や石浦との稽古もできずに、ほとんどぶっつけ本番と言っていいでしょう。それでも、そこは44回の優勝を誇る経験にモノを言わせ、序盤の5日間をうまく乗り切れたなら、それなりの成績は残すと思われます。
 しかし、それなりの成績とは何か? 優勝か、優勝に次ぐ成績。つまり準優勝なら、協会も大相撲ファンも納得していただけるでしょう。今の白鵬にとっては、決して楽な事ではないと思うが、そのくらいの覚悟は持つべきです。10勝くらいでは、とても周囲は許してくれないでしょう。
 進退を懸けるとは、重い言葉です。特に大横綱の進退は厳しいものです。さて、白鵬の正念場の相撲をじっくり手に汗して見ようではありませんか。
 そんな思いを込めて、私は白鵬を優勝候補の1番手に挙げよう。これで当然、照ノ富士は2番手になる。先場所も優勝はしているが、終盤の相撲は多少バタバタした。また持病の膝と腰の調子もいまひとつと聞く。体調が万全でない時に、白鵬の出現で心穏やかではないところだろう。
 師匠で審判部長の伊勢ケ浜親方が、必ずしも優勝とは限らなくても上げると述べているが、そうはいかない。精神的な圧力は、先場所よりもはるかに大きいものがあるだろう。
 ひょっとすると貴景勝の方が、気分的に戦いやすいのでは? 先場所も後半に頑張って、照ノ富士との決定戦に持ち込んだのは、少なからず自信になったのではないか。本来なら、この辺りで朝乃山の名前が出て来るところだが、どこかに消えていってしまった。情けなくて涙も出ない。
 御嶽海が捨てがたい存在である。正代? いくら待っても無駄である。若隆景、明生の東西の新小結が面白いかもしれない。まだ優勝の「ゆ」の字も期待はできないが、上位にとっては嫌な存在ではある。遠藤も相撲のうまさを大いに見せてもらいたい。隆の勝と大栄翔は先場所の分も頑張ってくれるだろう。
 若手の豊昇龍も上位と当たるところまで上がってきた。足くせでも投げでも、好きなように伸び伸びと取ることが、若いうちには大切なことである。宇良がようやく幕に戻ってきた。相撲も精神力も一段とたくましくなって帰ってきた。前に出ることを心がけて、三役目指して頑張ろう。そのうち炎鵬も戻ってくるだろう。
 せっかくの2年ぶりの名古屋場所で、私も楽しみにして来たが、コロナ感染症は衰えることをしらない。この分では、夜は食事にも出られないことだろう。どうやら15日間、ルームサービスに頼ることになりそうだ。せめてうなぎくらいは食べたいものだ。ステーキもうまい店が多いのだが、行けそうにない。夜の街「錦三」にもちょろっと行きたいが、とても無理だろう。それでは皆さん、15日間よろしくお願いします。(元横綱)
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