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中世の農村 目の前に 野々市 田尻ジッタ遺跡 あす現地説明会

2021年7月2日 05時00分 (7月2日 10時46分更新)
発掘調査が行われている田尻ジッタ遺跡=野々市市田尻町で

発掘調査が行われている田尻ジッタ遺跡=野々市市田尻町で

珠洲焼や中国の青白磁出土

 野々市市教委は、田尻(たのしり)ジッタ遺跡(田尻町)の本年度発掘調査で、中世の農村集落跡や中国製の青磁や白磁、茶臼などを確認した。現地説明会を三日に開く。(飯田克志)
 今回は遺跡の一部、約二千三百平方メートルを調査。鎌倉−室町時代ごろの住居とみられる掘立柱(ほったてばしら)建物や、貯蔵庫や作業場などに使われたとみられる竪穴(たてあな)状遺構、宅地を区画する溝などを発掘した。竪穴状遺構は半地下式で、三十カ所以上を確認。柱を立てるためなどに掘られた穴は五百カ所以上あった。
 出土品には、中世を代表する焼き物のひとつで、現在の珠洲市周辺で作られた珠洲焼や、現在の福井県で作られた越前焼などもある。発掘された茶臼からは、当時の農村にも「茶の湯」を楽しむ文化が広がっていたことがうかがえる。市教委文化課の担当者は「多くの人が密集して住んでいた農村の跡が、比較的良好に残っている」と話す。
 発掘調査は周辺の区画整理事業に伴うもので、二〇一九年度には今回の発掘現場の東側で行われた。説明会は午前九時半、同十一時の二回。発掘現場は同市郷公民館の裏手にある。小雨決行。

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