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今日から堂々 パートナー 同性カップル 認定に感慨

2021年7月2日 05時00分 (7月2日 09時56分更新)
パートナーシップの宣誓書受領証と受領カードを手に笑顔を見せる小室礼子さん(右)と岡田千央美さん=1日、金沢市で

パートナーシップの宣誓書受領証と受領カードを手に笑顔を見せる小室礼子さん(右)と岡田千央美さん=1日、金沢市で

北陸初 金沢市が制度開始

 金沢市は1日、同性のカップルなどを公的に認定し、幅広い権利を認める「市パートナーシップ宣誓制度」を始めた。市内の岡田千央美(ちおみ)さん(37)と小室礼子(あやこ)さん(37)が第1号のパートナーとして認定された。2人は記者会見し「今まで以上に仲良くしたい」「責任を持って生涯をともにしたい」と誓い合った。この制度の導入は北陸3県では初めて。(小佐野慧太)
 二人は、十三年前に大阪府の飲食店で知り合い、交際を開始。岡田さんの故郷の金沢市に移住し、七年前から二人三脚で市内で炭火焼き鳥店を経営している。
 岡田さんは身体の性と心の性が一致しないトランスジェンダーで、三年前から男性ホルモンの投与や胸をなくす手術を受け始めた。店のお客さんから「二人は結婚しているの?」と言われることが増えたという。
 小室さんは「これまでは仲良しですって答えていたけど、今日から『パートナーです』と言える」と晴れやかな表情で語った。
 二人は市役所の会議室で宣誓し、市職員から「お互いを人生のパートナーとして力を合わせて末永くご活躍されることを期待しています」と「パートナーシップ宣誓書受領証」の文を読み上げてもらった。「受領証」や「受領カード」を受け取った岡田さんは「人からパートナーだと言ってもらえたのは初めて。心に迫った」と話していた。
 パートナーシップとして認定されれば、配偶者などと一緒でなければ入居できない市営住宅への同居が認められ、市立病院に入院する際にパートナーの同意があれば手術などを受けられる。記者会見に同席したLGBTQの支援団体「金沢レインボープライド」の松中権(ごん)・共同代表は「今は金沢市のサービスに限られるが、認定を受けた人をサポートする動きが民間にも広がっていくとうれしい」と期待していた。
 認定条件はパートナーがともに成人で、いずれかが市内に住んでいることなど。同性同士をはじめ、トランスジェンダー同士や事実婚関係にある異性カップルも申請できる。手続きは無料。
 同性カップルの法的保障を求める団体「同性パートナーシップ・ネット」(東京)によると、パートナーシップ制度は一日現在で全国で百十自治体が導入している。石川県内では白山市も検討している。

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