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あわら観光再生 国が補助 街歩き促す仕掛け検討

2021年7月1日 10時07分 (7月1日 10時07分更新)
 あわら市は、新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ観光地域の再生を国が短期集中で支援し、地域全体の魅力と収益力の向上を目指す「既存観光拠点の再生・高付加価値化推進事業」の採択を受けた。あわら温泉を訪れる観光客の満足度向上に向けて、各旅館の改修や温泉街での街歩きを促す仕掛けづくりなど各種メニューを検討している。(畑明日香)
 採択には、各地域が取り組む事業の構想をまとめた「観光拠点再生計画」の提出が必要。市は新型コロナの影響だけでなく、二〇二四年に控える北陸新幹線県内開業も見据えた計画を提出した。全国で百二の自治体と団体が選ばれ、事業の実施期間は来年二月末まで。計画に基づき、国から派遣される「コーチ」と呼ばれる相談役の指導を受けながら進めていく。
 あわら温泉では街歩きへの仕掛けづくりの他▽感染対策を施すとともに、機能と魅力を向上させるための各旅館の改修▽市の温泉施設「セントピアあわら」の観光客目線での魅力を取り入れながらの総湯化−などを検討している。総事業費は最大で七億円を見込み、補助の上限は三億〜五億円。
 旅館ごとにそれぞれの実情に応じた改修を計画しており、現在十三旅館で計画が進む。感染対策としては、入室から退室まで非接触で案内できる設備の導入や、換気装置の取り入れを検討中。また、新型コロナの影響で団体客から個人客にシフトしていることを受け、団体向けの部屋を個人向けに変更しベッドを導入したり、各部屋に露天風呂を備えたりする計画なども進行している。
 あわら温泉では、宿泊客を各旅館が抱え込む傾向にあり、温泉街の活性化につながっていないという課題があった。そこで宿泊客が旅館の外に出て街歩きをしたくなる取り組みの実施を検討している。宿泊旅館以外の温泉に入れる湯巡り企画や、他の旅館での体験活動への参加といった内容を考えている。
 いずれもまだ構想の段階で、今後コーチと相談しながら実現に向け取り組んでいく。市の担当者は「アフターコロナと新幹線開業に向け、観光地のあり方を見直していく」と話す。

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