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貴乃花部屋の指導も受けたアマチュア相撲エリート 実家の餅屋を手伝いながら国体V目指す竹内宏晟

2021年7月1日 06時00分

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地元・三重で開催される国体で優勝を目指す竹内宏晟=三重県志摩市の志友館相撲道場で

地元・三重で開催される国体で優勝を目指す竹内宏晟=三重県志摩市の志友館相撲道場で

 地元開催となる三重とこわか国体(9月25日~10月5日)にターゲットを定めている。鳥取城北高、日大と相撲の名門で、団体の全国優勝メンバーだった竹内宏晟(22)。現在は実家の餅屋を手伝いながら、中学まで所属していた三重県志摩市の志友館相撲道場で稽古に励む。三重県代表として、団体と個人での優勝を目指す。
 自国で開催される東京五輪が日本人にとって特別な大会なように、規模は違えど、地元で開催される国体もやはり特別。選手寿命は決して長くないから当然だ。竹内は「本当に一生に一度しかないチャンスだと僕の中では思っています」と言葉に力を込める。
 地元開催は、地元の期待やエールが力となる。それは身に染みて分かっている。鳥取城北高3年時のインターハイ。鳥取で開催された大会で、地元の盛り上がりを勢いに変え、本命ではなかったにもかかわらず団体で優勝。個人でも3位になった。三重とこわか国体の相撲競技は無観客で実施されるが、周囲の期待が必ず、背中を押してくれる。
 身長173センチ、体重125キロ。相撲界では決して恵まれた体格ではない。「どれだけ体が大きくても、やっぱり絶対がないのが相撲のいいところだと思います」と“柔よく剛を”ならぬ、“小よく大を制す”に醍醐味(だいごみ)を感じている。だからこそ、決して大きいとは言えない大関・貴景勝を理想の力士に挙げる。
 竹内も同じように押し相撲が武器。しかも直接の接点もある。当時、鳥取城北高は貴乃花部屋で合宿を行っており、稽古を付けてもらったことがある。「教えてもらったことを今でも大事にしています」。また大相撲中継をよく見ており、貴景勝のインタビューから「誠実さとか真っすぐなところが伝わってきます。本当に日本人の心があります」と人間性にも尊敬の念を抱く。
 周囲にプロを勧められたこともある。だが、日大2年の時に首を痛めたことで、自重した。病院でエックス線検査を受けると、骨がずれていると言われたという。大相撲の世界では「また首を痛めて終わる」と、アマチュア相撲に視線を切り替えた。
 志摩ノ海の育ての親でもある志友館相撲道場の小林利博館長(72)は「一番いいのはスピードがあるところ。スピードを生かした押し相撲」と言い、実力に太鼓判を押す。「三重県に恩返ししたい気持ちが強いので、優勝を目指したいと思います。団体と個人、両方狙います」と竹内。地元の期待を背負って、土俵に上がる。
 ▼竹内宏晟(たけうち・こうせい) 1999(平成11)年2月27日生まれ、三重県志摩市出身の22歳。身長173センチ、体重125キロ。3歳の時に志摩市の志友館相撲道場で相撲を始める。高校は鳥取城北高へ進み3年の時に高校総体で団体優勝、個人3位。日大に進学し、3年生の時に全国学生選手権で団体優勝。現在は実家の竹内餅店を手伝いながら志友館相撲道場で相撲を続けている。

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