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雨で先を急ぎたい…見透かされた中日・大野雄の心理 DeNA打線が初球振りだした4回に逆転コールドへの“伏線”

2021年6月30日 09時45分

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6回裏、4回目の中断となりベンチに戻る大野雄

6回裏、4回目の中断となりベンチに戻る大野雄

◇29日 DeNA3ー2中日(神宮)=6回途中、雨天コールド
 公平なはずの天候なのに、明らかに不平等だった。3度の中断。4度目にコールドゲーム。うち3度はDeNAの攻撃中だった。つまり、イニング途中で打ち切られたのは大野、大野、大野…。残り1度は中日の攻撃が始まる前で、DeNAは投手をシャッケルフォードに代えたタイミングだったから、影響は小さかった。
 もちろん、運と不運の問題であって、審判が悪いわけでも大野雄に問題があったわけでもない。4度の中断は、いずれも中日は「上がれ」と念じ、DeNAは「降り続けてもいい」と思ったはずだ。というのも、3、5回は中日がリードしていたが、試合は成立していなかった。6回表と裏は、成立後でなおかつDeNAが逆転していたからだ。
 終始、雨に泣いた夜。ただし、運と不運だけで片付けられる敗戦でもない。天候の変化は予測できる。ベンチに届けられる雨雲の最新の動きを頭に入れ、首脳陣は「雨に備えた戦い」を求められた。
(1)理想は先手を取り、常にリードを保つ。
(2)勝っていたら攻撃はじっくりと、なおかつ手堅く。守備では成立まではテンポよくストライク先行で。
(3)用兵は惜しまずに…。
 1回に2点を取った。3回(無死二塁)は取り損ねたが、裏の守備では大野雄は最初の中断も乗り切った。しかし雲行きがおかしくなった回がある。5回の逆転につながる伏線ともいうべきなのが、4回だった。桑原の右翼線二塁打に始まって、柴田の一塁線を破る適時二塁打、さらに佐野(中飛)、ソト(一飛)と打者4人で4球。5人目の宮崎も初球を振ってきた(ファウル)。先を急ぎたい大野雄の心理を見透かして、球種に限らず全員が振ってきた。
 たんに振ったから結果が出たわけではないだろうが、振らなければこの夜の局面は打開できなかっただろう。というのも3回までの大野雄は打者9人中7人に初球ストライク。しかし、5人は見逃していた。恐らくはベンチの指示。突如、初球を振り続けた4回が、雨中の逆転負けへの呼び水となった気がしてならない。

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