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強気の応酬に激戦の予感 王位戦第1局

2021年6月30日 05時00分 (6月30日 05時01分更新)
  対局者二人は、落ち着いた表情で指し手を重ねながらも、水面下では強気の応酬が続いていた。二十九日に開幕した「お〜いお茶杯第六十二期王位戦」七番勝負の第一局。序盤から速いペースで対局が進んだ。
 藤井聡太王位は長考派で知られ、昨年の七番勝負では一日目に必ず一時間以上の長考をしていた。しかし、この日は四十一手目に費やした四十七分が最長。副立会人の稲葉陽(あきら)八段は「もっと長考してもおかしくない。終盤に時間を残すよう意識しているのでは」と指摘した。
 その後、先手の藤井王位は1筋、豊島将之竜王は9筋の歩を取り込み、両者とも我が道を行く進行に。ここで控室では9八歩と受ける手を検討していたが、藤井王位が選んだのは8七歩(四十七手目)だった。「これで大丈夫なのか」と立会人の青野照市九段は驚いた表情。稲葉八段は「もう9筋を受ける気はないということ。二日目は朝から激しいことになりそう」と予想した。
 豊島竜王は、この意表の手にも時間を使わずに封じ手を宣言。自信のほどをうかがわ...

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