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<新生 スズキ発進> (下)半導体不足とコロナ禍が試金石に

2021年6月30日 05時00分 (6月30日 05時01分更新)
半導体不足の影響で4月から毎月、休止日を設けているスズキの相良工場。小型車を生産している=静岡県牧之原市で

半導体不足の影響で4月から毎月、休止日を設けているスズキの相良工場。小型車を生産している=静岡県牧之原市で

 「車が入ってこない」。静岡県内のあるスズキ販売店主の男性が嘆く。
 年初から新車の納入が滞り始めた。今では引き渡しが十一月までずれ込む車種も。「買い替えのお客さんの車検の満了時期に間に合わず、代車を用意する事態が続いている。頭が痛い」
 納入遅れの主因は世界的な半導体不足だ。走行を制御するマイコンやセンサーなど自動車には半導体を使う部品が多い。昨年後半以降、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ車の需要が急回復したことに加え、家電やIT機器の販売好調で需給が逼迫(ひっぱく)。業種を超えた争奪戦が続く。
 スズキは当初、調達可能な部品に応じて生産車種を組み替えたり、残業を減らしたりして国内工場の稼働を維持してきた。しかし、四月には調達が滞り、相良(静岡県牧之原市)、湖西(同県湖西市)両工場の一時停止を強いられた。その後は毎月、休止日を設けている。
 「(半導体部品の)供給が増えてこない。当初は八月ごろには影響が収まると思っていたが、もう少しずれ込むかもしれない」。鈴木俊宏社長(62)は、慎重な見通しを崩さない。
 コロナ禍の収束も見えない。四輪の世界販売の半数を占めるインドでは変異株の影響で四〜五月に...

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