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手延べそうめん、伝統の職人芸 安城で生産最盛

2021年6月30日 05時00分 (6月30日 08時50分更新)

棒を使いリズミカルに麺を延ばしていく従業員=安城市和泉町のみどりや麺店で

 二間(三・六メートル)もの長さが特徴の安城市和泉町の特産品「手延べそうめん」の生産が最盛期を迎えている。こしの強さとのど越しの良さで、地元のみならず全国から注文が入る伝統の味だ。生産はお盆のころまで続く。
 江戸時代、食料不足に悩む農民が作り始めたとされ、いまも町内の六軒が昔ながらの製法で作っている。小指の先ほどの太さにした生地を、職人が二本の棒をリズミカルに動かして、直径一ミリになるまで細く延ばしていく。いったん乾燥させた麺を、三河湾からの湿った南風に当てる「半もどし」という工程で、独特の食感を出す。
 百五十年以上続く「みどりや麺店」では二十九日にも、六代目都築文子さん(61)ら七人が水平に張った麺を次々に延ばしていった。作業は午前一時半に始まり、休憩を挟みながら午後七時まで続き、一日に約七百食を作る。
 都築さんによると、生地を延ばすタイミングを見極めるのが重要という。「その日の天候と気温、湿度で塩加減を決める。冷たいそうめんを食べて、暑い夏を乗り切って」と呼び掛けている。
 (四方さつき)

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