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中国ゴルフブームの火付け役、シャンシャン 東京五輪で見納めになるかも【武川玲子コラム】

2021年6月30日 06時00分

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フォン・シャンシャン

フォン・シャンシャン

 元世界ランキング1位のフォン・シャンシャン(中国)のプレーを見られるのは、東京五輪が最後になるかもしれない。
 27日に閉幕した全米女子プロ選手権(アトランタ)で予選落ちした31歳は、2008年から参戦してきた米女子ツアーでのプレーを今季いっぱいとし、現役引退の可能性を示唆している。
 予選落ちの後は、中国代表として東京五輪を戦うため母国に一時帰国した。2週間の隔離期間を踏まえ「五輪で良いプレーをするために、しっかり準備をしたい」と熱い思いを語った。
 16年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得し、中国にゴルフの一大旋風を巻き起こした。「五輪前の15年は中国ゴルフ協会に登録するジュニアの数は3000人ほどだったが、現在は10万人になった。この5~6年の増加はものすごい勢い」と言う。
 中国での五輪価値は実に高い。それまでゴルフは富裕層のレジャーだったのが、一競技としての地位を確立した。「私の銅メダルは『中国人はゴルフが強い』という証しになった」と胸を張る。
 昨年のコロナ禍でシャンシャンは母国に滞在し、実戦から約1年間遠のいた。今年4月、復帰戦となったANAインスピレーションで3位、6月上旬の全米女子オープンでは4位とブランクを感じさせない実力を示した。
 「米ツアーに戻ったのは東京五輪のため。メダル獲得に全力を尽くす」。とりあえず今は全力疾走の心意気だ。気になるその後については、「隔離期間中にゆっくり考える」と復帰の可能性もまだ残している。
 08年に中国人選手として初めて米ツアーにフル参戦した。メジャー1勝を含むツアー10勝を挙げ、17年11月には世界ランキング1位に君臨した。堪能な英語でいつも冗談を飛ばすツアーの人気者の、最後となるかもしれない東京五輪の活躍を願うとともに、その勇姿をしっかりと目に焼きつけたい。(全米ゴルフ記者協会会員)
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