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脳卒中患者の復職後押し 北陸初 就労移行支援事業所

2021年6月30日 05時00分 (6月30日 10時06分更新)
「リハス」金沢を案内するセンター長の牟田鉄平さん=金沢市諸江町で

「リハス」金沢を案内するセンター長の牟田鉄平さん=金沢市諸江町で

  • 「リハス」金沢を案内するセンター長の牟田鉄平さん=金沢市諸江町で
  • 7月1日にオープンする脳卒中・身体障害専門就労支援センター「リハス」金沢=金沢市諸江町で

諸江町 あすオープン

 脳卒中の患者らに特化した北陸初の就労移行支援事業所が七月一日、金沢市諸江町にオープンする。脳卒中の患者は後遺症が職場で理解されず、退職に至るケースが多いという。事業所は患者に訓練の場を提供し、復職や再就職を後押しする。 (村松秀規)
 オープンするのは、脳卒中・身体障害専門就労支援センター「リハス」金沢。訪問看護・リハビリステーションなどの事業を展開する「金沢QOL支援センター」(同市西泉)が運営する。
 脳卒中の後遺症には、半身不随といった身体障害や、記憶障害、失語などの症状が出る高次脳機能障害があり、訪問リハビリやデイサービスといった介護保険サービスを利用するケースが多いという。仕事をしたくても訓練の場が少なく、復職や再就職は難しいのが現状だ。
 金沢QOLの藤田聖純(せいじゅん)・就労移行支援課長は「まだ働きたいという人もいる。社会復帰してもらい、生きがいを感じてほしい」と話す。就労移行支援は、障害者総合支援法に定められた障害福祉サービス。働く意思のある障害者に必要な知識や能力を身に付けてもらう。
 例えば、復職や再就職で事務職を希望する人は、リハス金沢でパソコン操作や書類整理、郵便物の作成などの訓練を受ける。理学療法士や作業療法士が利用者の身体機能などを評価。求職の段階では、施設関係者が企業側と利用者の仲介役を務め、ミスマッチを防ぐ。
 訓練をする上で重要なのは、利用者の目標設定だという。リハス金沢の牟田鉄平・センター長(46)は「こういう生活をしたい、仕事に就きたい、という本音を話してもらえるよう努める」と意気込みを語る。通所が難しい人のために送迎サービスを用意するほか、オンラインを活用した在宅での就労支援も手掛ける。
 定員は二十人で、利用は最大二年間。時間は午前十時〜午後三時の週五日を基本とし、利用者の状況に応じて柔軟に対応する。利用料は世帯収入で四区分に分かれ、生活保護受給世帯と市町村民税非課税世帯は、自己負担がない。(問)リハス金沢076(225)8468

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