神宮開催のDeNA戦 中日・大野雄大、打率1位オースティンは単打やむなし「長打力に気を付けていく」
2021年6月29日 06時00分
助っ人砲を黙らせ、竜を加速させるとともに東京五輪へ向けたリハーサルも完璧に遂行してみせる。中日の大野雄大投手(32)が7カードぶりの勝ち越しへ、29日のDeNA戦(神宮)に先発。セ・リーグで打率1位のDeNA・オースティンを封じ、侍ジャパンの先発候補として外国人相手の強みをアピールする。28日はナゴヤ球場での先発投手陣の練習に参加し、キャッチボールやダッシュで調整した。
一石二鳥作戦だ。令和初の沢村賞左腕として、大野雄がチームを勢いづける白星はもちろん、東京五輪で金メダルを目指す侍ジャパンのエースの座も見据える。
首位・阪神との3連戦に全勝と勢いに乗るDeNA打線の中で、封じ込めるべきターゲットをオースティンに定めた。リーグ1位の打率3割3分7厘を誇る助っ人を「本当に良い打者で気が抜けない。長打力に気を付けて、投げていくことになると思います」と全力警戒。単打はOKと割り切る覚悟もできている。
6月は20試合で9本塁打とノリノリな4番斬りは、竜投の大黒柱としての役目はもちろん、開幕まで30日を切った東京五輪での金メダル獲得という悲願にもつながる。
「いつも外国人打者というのは意識してますし、(侍ジャパンの首脳陣に対戦を)見られているとも思います。外国人にどんどん打たれている投手は呼ばれにくいと思う。抑えるに越したことはないと思います」
米大陸予選を1位通過して出場権を得た米国代表は、実績十分のベテラン中心の布陣。米大リーグ通算200本塁打を超えるスラッガーも名を連ねる。オースティンはヤンキース時代の2017年、アメリカン・リーグの本塁打王に輝いた同じチームのアーロン・ジャッジと並び称された逸材。そんなハマの主砲を料理すれば、世界の頂点を争う大一番の先発マウンドを任される可能性がぐっと高まるに違いない。
これまでと同様、シンプルにねじ伏せるだけだ。オースティンとの通算対戦成績は12打数2安打、打率1割6分7厘。「自分の投球を変えず、思い切っていくことが大事」と直球勝負に迷いはない。
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