木下稜介 日本勢初の初勝利から連戦で2勝目「こんなに早く勝てるとは」松山英樹や石川遼と同学年【男子ゴルフ】
2021年6月27日 18時22分
◇27日 男子ゴルフ ダンロップ・スリクソン福島OP 最終日(福島県西郷村・グランディ那須白河GC)
木下稜介(29)=ハートランド=がプレーオフの末に通算25アンダーで並んだ時松隆光(27)=筑紫ケ丘GC=を破り、逆転優勝した。木下は首位の時松を5打差で追ってスタート。10バーディー、ノーボギーの62で回り、悲願のツアー初優勝を果たした日本ツアー選手権森ビル杯から連勝で2勝目を挙げた。初勝利から2勝目を連戦で飾るのは日本勢初。
初勝利は2位に5打差をつける圧勝劇、2勝目は5打差をひっくり返しての大逆転劇で、木下の言葉にも実感がこもる。
「初優勝まですごく長くて、2勝目もどれくらいかかるのかなと思っていた。こんなに早く勝てるとは思っていなかったのでうれしい」
同学年には4月のマスターズを制した松山英樹(レクサス)やツアー屈指の人気者、石川遼(カシオ)がいる。木下はプロ8年目でやっとつかんだ栄冠から3週間で再び頂点に立った。
「優勝してから自信を持ってショットが打てるようになった」。コツコツと地道に積み重ねてきた努力が一度でも報われると変わる。「自信を持たなきゃ」という気持ちは消え、練習通りのプレーが自然とできるようになった。
時松との勝負を決着させたプレーオフ1ホール目の2メートル弱のパット。「入れることだけに集中できた。初優勝が懸かったパットだったら外していたかも…」。動じないメンタルがあれば、国内では優勝できる技術があることをこの4日間で証明した。
「(1勝して)ほっとしなかったことが一番。周りも気合を入れてくれた」。初優勝を通過点と考えたことが勝因だという。自身初の海外メジャー、来月15日開幕の第149回全英オープン出場が励みとなり、体を突き動かす。ゴルフバッグに付ける唯一の装飾品はその全英出場資格を示すプレートで「全英オープンではトップ10に入って、セントアンドルーズである(来年の)150回大会に出たい気持ちでいっぱい」と目を輝かせた。
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