本文へ移動

下位の広島がやけにまぶしい…同期・根尾より早く花咲かせた林 小園と共に2軍での打率はるかに上回る理由

2021年6月27日 09時49分

このエントリーをはてなブックマークに追加
中日・根尾

中日・根尾

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇26日 広島11ー5中日(マツダ)
 チーム成績では見下ろしているはずの広島が、やけにまぶしいのはなぜだろう。大敗したからかと思っていたが、どうやら違う。今は暗くても、未来が赤く照らされているからだ。
 例えば猛打賞の6番・林。「満塁だったので初球から積極的に打ちにいきました。いいところに落ちてくれて良かったです」と、3回の適時打を振り返った。鈴木誠が不在の前日までは4番を任されたミレニアムベビー。智弁和歌山高ですでに名は知られていたが、入団からの2軍での軌跡をたどってみた。
 102試合に出た1年目は打率2割2分5厘ながら、7本塁打、19二塁打(ウエスタン・リーグ2位)と早くも片りんを見せた。2年目の昨季は9本塁打を放ち、長打率4割3分2厘がリーグトップ。40打点、69安打は同2位だった。3年目の今季は5月18日に1軍昇格するまで、6本塁打、長打率4割5分3厘。明らかな長所は、飛ばす力だ。ドラフト3位。1位・小園は堅守と巧打を、7位の羽月も2軍では1年目から走りまくり、それぞれの武器を磨いて今、1軍で戦っている。
 最後の打者になった根尾は、連続無安打が24打席に伸びた。根尾1割7分。林は3割7分1厘で、小園が3割4分9厘。例えこの先にプロの壁があるにせよ、はつらつと駆け回る姿がうらやましい。それにしても、なぜ彼らは2軍の打率をはるかに上回っているのか。逆に2軍のキングが1軍では赤子扱いされるケースを多く見てきた僕は、井端弘和さんに尋ねたことがある。
 「2軍で(結果欲しさに)投球にバットを合わせにいく選手は、上では打てません。上で打つ選手は、2軍で振りにいっているんです。結果が出ても、出なくても。それをやっておけば、1軍の投手の球にも合わせられるんです」
 こんなにふに落ちる答えはない。2軍で目先の結果に走るか、打てなくても上を見据えるか。根尾だって1年目は誰よりも三振(127)した。合わせず、振ったあの年が、いつかきっと生きるはず。同期より花が咲くのが少し遅いだけだと信じたい。

関連キーワード

おすすめ情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ