【中日】連敗止めた柳、プレイボール直後に確かな手応え「この1週間の取り組み、間違いじゃなかった」
2021年6月26日 06時00分
◇25日 広島3―6中日(マツダ)
背番号「17」が自身の連敗ストップで6勝目ゲットだ。中日の柳裕也投手(27)が25日、広島戦(マツダ)に先発登板。その右腕は8日の楽天戦、18日のヤクルト戦で連敗を喫したが、この日は勝利への執念を見せた。投げては7イニング3失点と粘りの投球で赤ヘル打線を封じ、打っては5回に同点打を披露。6カードぶり3連戦勝ち越しへ大事な初戦をモノにした。
柳はプレイボール直後に、確かな手応えをつかんでいた。だからこそ先制を許し、中盤に同点にされても慌てない。初回だ。先頭打者の菊池涼を外角へのカットボールで3球三振に仕留めた。
「ここ2試合、ああいう三振、空振りが取れてなかったので。そういう意味では、この1週間の取り組みが間違いじゃなかった」。好投のポイントは、奪三振リーグトップをひた走る原動力となっている球種だった。
いずれも敵地の8日楽天戦と前回18日ヤクルト戦で、今季ワーストの5失点が続いて2連敗。不慣れなマウンドに苦しんだ以上に、決め球の精度という大きな課題が浮上していた。ボールの縦回転を意識して上がり過ぎたリリースを修正。下半身の蓄積疲労もケアして投球フォームをじっくり見直してきた。
開幕2戦目の3月27日、4イニングで3失点して黒星発進して以来となる敵地での赤ヘルと再戦。見直したのはフォームだけではない。雪辱へ体調面も準備万端だった。「体重は春先より減らしました。4、5キロ違うッスね」。揚げ物やビール断ちは当たり前。登板当日の食事量を減らし、細心の注意を払ってコンディションを整えた。
体のキレを重視した成果は、バットにも表れた。1点を追う5回2死二塁、初球攻撃で右前に同点打。昨年8月20日のヤクルト戦(神宮)以来となるタイムリーに「絶対、打ったろと思いました」と一塁上でガッツポーズ。この回、一挙3点の口火を切った。
8回のビシエドの勝ち越し弾は、ベンチ前でキャッチボールをしながら見届けた。これで救援陣に後を託す形になったが「(同点なら)続投させてもらえる形だったのでうれしかったです。ベンチもそういう選択をしてくれたので…」とスタミナ十分をアピール。107球の熱投で6勝目を手に入れた。
おすすめ情報
-
木下拓哉が新型コロナ隔離からチーム復帰 ナゴヤ球場で練習参加【中日】
2022年5月16日
-
「石橋のおかげです」G倒果たした柳、女房役と2人で朝食を取りながら整えた準備が実り4勝目
2022年5月16日