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「想像以上に雑な判決」安保法訴訟棄却 長野地裁、原告側憤る

2021年6月26日 05時00分 (6月26日 15時33分更新)
記者会見で長野地裁判決を批判する佐藤弁護団長(左)と又坂原告団長=長野市の県労働会館で

記者会見で長野地裁判決を批判する佐藤弁護団長(左)と又坂原告団長=長野市の県労働会館で

 集団的自衛権の行使を可能にした安全保障関連法は憲法違反ではないか−。二十五日に長野地裁で判決が言い渡された国家賠償請求訴訟。地裁は原告側の請求を棄却。各地で提訴された同種訴訟の判決と同様、違憲性には踏み込まず、原告に落胆が広がった。 (大久保謙司、今坂直暉)
 「不当判決だ」。真辺朋子裁判長が判決理由を読み終わると、傍聴席に怒声が響いた。判決では原告らが「安保法によって侵害された」と主張してきた平和的生存権などは「保護を与えられる利益」と認められなかった。
 原告団長の又坂常人さん(72)=信州大名誉教授=は「期待したが、想像以上に雑な判決だった」と指摘。地裁が原告側の証人申請を退けず、自衛隊を長年取材する新聞記者らの証言を認めたことを「公正な訴訟指揮」と評価していた。それだけに「まるでテンプレート(型)にはめたようだ。誠意がない」と憤った。
 弁護団長の佐藤芳嗣弁護士(71)は「勝訴だけが目的の裁判ではない」と強調。原告らが呼び掛けた地裁に憲法判断を求める署名に一万人が協力したことを紹介し、控訴審に向けて「地道に闘いを継続していきたい」と語った。

「司法の役割を放棄」

 名古屋大・本秀紀教授...

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