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<三六災害60年 あの雨に学ぶ> (4)身近に残土 消えぬ不安

2021年6月24日 05時00分 (6月24日 05時00分更新)
三六災害で天竜川支流の下流域の福与区を埋め尽くした土砂=松川町で(天竜川上流河川事務所提供)

三六災害で天竜川支流の下流域の福与区を埋め尽くした土砂=松川町で(天竜川上流河川事務所提供)

  • 三六災害で天竜川支流の下流域の福与区を埋め尽くした土砂=松川町で(天竜川上流河川事務所提供)
  • 2019年に開通した県道松川インター大鹿線のトンネル。リニア工事を機にした同県道改良に、災害時の救助・復旧車両の利便性向上へも期待がかかる=中川村で
 伊那谷では現在、リニア中央新幹線のトンネル掘削が進んでいる。三六災害をはじめ豪雨のたびに被害に遭う地域では、リニア関連工事として整備される道路が災害時の円滑な救助や復旧につながると、期待を寄せる。発生する残土を治水に生かそうとする自治体もある。一方で、三六災害で当時の想定をはるかに超える集中豪雨を経験した地域からは、残土置き場計画に対し不安の声も上がる。
 約三百万立方メートルの残土発生が見込まれる大鹿村。JR東海と県は搬出のため、村外への唯一の幹線道である県道松川インター大鹿線を改良している。
 従来は幅が狭い上に急カーブが続く険しい道で、三六災害で孤立した経験もある地元は長年改良を求めていた。同県道で、従来ルートを短絡するトンネル二本が開通。今年九月には、残る拡幅工事も全て完了する予定だ。リニア工事を機に、災害発生時にも緊急車両などが通行しやすくなり、素早い救助・復旧が可能になる。
 隣の松川町を経由し飯田市内などの複数の病院に通う同村釜沢地区の松下隆夫さん(81)によると、同県道にトンネルができたことで、病院までの所要時間が三十分ほど短縮された。「リニア工事のメリットの一つ」と歓迎す...

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