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<奥三河点描> 東栄・国道真上の茶畑

2021年6月24日 05時00分 (6月24日 12時18分更新)

国道の上に広がる茶畑を剪定する森下さん夫妻=東栄町三輪で

 豊橋市と長野県飯田市を結ぶ国道151号。奥三河の山々を眺めながら、車で北上すると、東栄町三輪の市原トンネルの真上に広がる茶畑が目に入った。畑に入らせてもらうと、斜面によく整えられた緑色の葉がまぶしかった。
 国道の改良に合わせ、二〇〇九年に開通した市原トンネル。南側の開口部にあった元町職員の森下正さん(66)宅は工事に伴い、移転したが、すぐ裏手の斜面の茶畑は、大部分の千三百平方メートルがそのまま残った。
 「剪定(せんてい)が大変。トンネル工事の時に茶畑も削り取ってくれれば楽だったのに」。ぼやきながらも整枝機を使って伸びた枝を丁寧に刈り取る。日当たりが良く、日中は暑さがこたえるため、日陰になっている午前十時ごろまでが森下さんと妻の峰子さん(66)の作業時間だ。「あっちが高い」などと互いに言い合いながら、作業を進めていくと、きれいな畝に仕上がった。
 県茶業連合会によると、東栄町の茶栽培の歴史は古く、江戸時代の十七世紀に新城市、設楽町、岡崎市と並び、「茶年貢」が納められていたとの記録が残る。だが今や県内最大の産地となった新城市、抹茶原料の生産に特化する西尾市、冬場に収穫する「足助寒茶」で知ら...

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