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ワシントン 物価上昇に戦々恐々

2021年6月22日 16時00分 (6月22日 16時00分更新)
 みそラーメン千三百円、サンドイッチ千二百円−。何の変哲もないのに…と言っては申し訳ないが、米ワシントンでは物価がとても高い。外食を千円以内に収めるのはほぼ不可能。日本の二倍はする感覚だ。
 しかし、米国人に言わせれば「それは日本の物価が上がっていないんですよ」。日本に二〇〇〇年前後に留学したという米国務省の職員は「当時は東京のほうが食費は少し高かった」と言う。「でも十五年後に日本に赴任して、物価が変わっておらず驚いた。チェーン店の牛丼が三百円もしないままなんて」
 日本では、物価が下がり続ける「デフレスパイラル」をはじめ、物価が上がりにくい状況が続いてきた。企業が働く人たちの給料を上げなかったり、人々が超高齢化社会に備えて貯蓄したり。要因はさまざまだが、物価が上がり続けてきた国に来てみて、その差を実感している。
 さらに米国では、新型コロナウイルスへのワクチン接種が進んで徐々に経済活動が戻りつつある上、バイデン政権が家庭向けに給付金を配ったため物価が急上昇中だ。この先、さらに食費などが上がったら…と戦々恐々としている。 (吉田通夫)

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