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【富山】人口17万人割れ 陰る中心市街地 高岡市長選 未来図描けるか

2021年6月22日 05時00分 (6月22日 09時56分更新)
高岡駅から望む高岡市中心部。商店街の空洞化や人口減少など課題は山積している=富山県高岡市で

高岡駅から望む高岡市中心部。商店街の空洞化や人口減少など課題は山積している=富山県高岡市で

  • 高岡駅から望む高岡市中心部。商店街の空洞化や人口減少など課題は山積している=富山県高岡市で

観光、銅器 コロナで打撃

 富山県内第二の都市として、かつては商都と呼ばれた高岡市。北陸新幹線や東海北陸道、能越道といった交通の結節点として整備が進み、飛越能の玄関口に位置付けられる。しかし、近年は市の財政難や中心市街地の衰退などで、市民に停滞感や閉塞(へいそく)感が漂う。二十七日告示、七月四日投開票の市長選では新人三人が出馬表明。十二年ぶりの選挙戦となる見通しの中、今の市の姿をデータで読み解く。 (武田寛史)
 県が三日に発表した二〇二〇年国勢調査人口速報によると、高岡市の人口は十六万六千五百十三人。前回(一五年)比五千六百十二人減で、〇五年の合併以降、初めて十七万人を割り込んだ。減少数は富山市の四千五百十五人と比べて千人以上も上回っており、前回調査に続いて十五市町村で最も多かった。人口は一八年に転出が転入を上回り、減り続けている。
 市は北陸新幹線開業に向けた新高岡駅周辺整備の投資的経費が膨らんで財政難に陥り、一八年度から約四十億円の歳出超過の解消に乗り出した。二三年度予算編成で収支均衡を図る「財政健全化緊急プログラム」を進めており、二一年度予算で歳出超過額は残り約五億円に。ようやく先を見通せる状況になった。
 伝統産業を代表する高岡銅器。販売額は国内需要の減少で下降の一途をたどる。鋳造技術の高さで海外にも販路を見いだしているが、コロナ禍が影を落とす。
 元号が「令和」となった一九年、万葉集と歌人の大伴家持にゆかりのある高岡は歴史都市として一躍注目を集めたが、こちらもコロナ禍で観光客など交流人口の拡大に急ブレーキがかかる。新高岡駅の一日平均乗降者数は二一年は約千八百人で、一八年の六割減に落ち込んだ。開業から伸びてきた観光客入り込み数は一八年に三百八十万人を超えたが、二〇年は百八十万人と半分以下に。中心商店街と観光地周辺の歩行者・自転車通行量も一日平均でピークの一万八千人から一万人に減った。
 中心市街地にあった百貨店「大和」は、一九年に撤退。近隣では高層マンション建設が進むが、商店街では空き店舗は増え、空洞化が著しい。御旅屋通商店街振興組合の高場章理事長(66)は「中心市街地の形を変えて、活性化させるには未来のグラウンドデザインを描ける市長が必要」との見方を示す。
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 高岡市長選には、経済ジャーナリストの出町(でまち)譲(56)、自民が推薦する前市教育長の米谷(こめたに)和也(63)、維新が支援する前自民市議の角田(かくだ)悠紀(38)の三氏が、いずれも無所属で立候補を予定している。

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