本文へ移動

ワイン 羽咋の新たな顔に 作業療法士・藤島さん ブドウ栽培挑戦

2021年6月22日 05時00分 (6月22日 10時44分更新)
ブドウの木についてシェフの橋田祐亮さんに説明する藤島健一さん(右)=羽咋市粟生町で

ブドウの木についてシェフの橋田祐亮さんに説明する藤島健一さん(右)=羽咋市粟生町で

ミシュラン一つ星シェフと連携へ

 障害者雇用の場として地元産ワインの醸造を目指し、羽咋市粟生町で三月末からブドウを栽培する「ITAYA Farm(イタヤ・ファーム)」代表の藤島健一さん(41)が、同市柳田町のフランス料理店「ラ・クロシェット」のオーナーシェフ橋田祐亮さん(41)と連携する。藤島さんは二年後の秋の初収穫を目指しており、最新ミシュランガイド北陸で一つ星に輝いた橋田さんのフランス料理と羽咋産ワインを組み合わせ、新たな観光資源に育てたい考えだ。 (大野沙羅)
 藤島さんは昨年まで作業療法士として障害者のリハビリテーション、障害者の就労支援事業に携わってきた。ワイン造りは、知的障害者らが働く栃木県足利市の「ココ・ファーム・ワイナリー」を訪れたのがきっかけ。障害者が生き生きと働く様子に触発され、昨年十一月から粟生町の耕作放棄地一・二ヘクタールを耕し始め、今春、苗木を植えた。ブドウ栽培を障害者の就労支援事業にする計画で、農福連携を目指す。
 植えた醸造用ブドウは約九百七十本。赤はヤマ・ソーヴィニヨンとマスカットベリーA、カベルネ・ソーヴィニヨン、白はシャルドネ、アルバリーニョの計五品種をそろえた。藤島さんは、スペインで生まれた別名「海のワイン」といわれるアルバリーニョを、海岸を車で走れるなど国内外に海の魅力を発信できる貴重な千里浜がある「羽咋の顔」に育てるのが夢。初年度の収穫量はブドウ一トンで、七百五十ミリリットル瓶に換算し七千本の生産を見込む。
 橋田さんは今月中旬、藤島さんのブドウ畑を見学し収穫後の展望について意見交換した。「羽咋にワイナリーができるなんて楽しみで仕方ない。畑にテーブルを置いてレストランやりましょう」と提案し、藤島さんと意気投合。橋田さんは「ワインとフランス料理は切り離せない。観光資源として魅力的だし、羽咋がワインで盛り上がったら」と夢を膨らませた。
 ワイン造りは始まったばかりで醸造所建設のほか、農場でレストランを開くためには水道、電気の整備など課題は多い。藤島さんは「ワイン特区を目指して、行政の支援も得てやっていきたい」と話した。
 農園ではブドウ苗木のオーナーを募り、初めて醸造したワインを届けるなど特典を計画する。初年度のオーナーは七十人以上おり、三百口に達するまで募集する予定。農園を充実させながら、二〇二四年に最初のワイン醸造、二五年にワイナリー整備という大きな構想の実現を目指していく。

関連キーワード

おすすめ情報