本文へ移動

【全米オープン】ラームがスペイン勢初制覇、コロナ感染からの復帰戦「悪いことの後にはきっといいことが」

2021年6月21日 17時41分

このエントリーをはてなブックマークに追加
優勝したジョン・ラーム(AP)

優勝したジョン・ラーム(AP)

◇20日 ゴルフ・男子メジャー 全米オープン最終日(米カリフォルニア州、トーリーパインズGC)
 ジョン・ラーム(26)=スペイン=が5バーディー、1ボギーの67で回り、通算6アンダーでメジャー初優勝を飾った。首位に3打差の6位から開始し、上がり2ホールの連続バーディーで逆転した。米ツアー6勝目。この大会でのスペイン勢優勝は初めて。ラームは世界ランク1位に返り咲き、出場を明言している東京五輪の金メダルの最有力候補に浮上した。
  ◇   ◇
 熊のような巨体を丸めてパッティングをしたラームが、拳を固めて雄たけびを上げた。17番で右に大きく落ちる4メートルのパットを決めてガッツポーズ。続く18番でもリプレーを見ているように、ほぼ同じ距離、同じラインを沈め、またもど派手に拳を振り上げた。3組後ろで優勝争いをしているルイ・ウーストヘイゼン(南アフリカ)はまだプレー中だったが、すでに勝利を確信し、ケリー夫人、4月に生まれた長男とグリーン横で抱き合った。
 「この勝利を実感するには時間がかかる。今夜も実感がないと思う。まだプレーオフになるんじゃないかと」
 5月の全米プロで師匠格でもある50歳のフィル・ミケルソン(米国)が勝ち、メジャー最年長優勝記録を塗り替えた。次は自分がと発奮し、2週後のメモリアルで3日目を終えて後続に6打差をつけて首位に立った。ところがそのとき、新型コロナウイルスの陽性反応が出て最終日を棄権、隔離生活を余儀なくされた。今大会は復帰戦。「いいプレーができなかったら、練習ができなかったから、と言い訳しようと思っていた」と笑わせたが、心の中では「悪いことの後にはきっといいことがある」と自分に言い聞かせていたという。
 ラームにとって思い出の地だ。米ツアー初優勝を飾ったのは、同じコースで行われた2017年のファーマーズ・インシュランスOP。最終日の18番で18メートルのイーグルパットを決めた。プロになったばかりで自動車の運転免許もなく、付き合っていたケリーさんを運転手兼キャディーにツアーを回った。19年12月、コース近くの海辺でプロポーズした。
 「以前はプレー中に怒ることもあったけれど、息子ができたことで変わった。多くの子供たちのお手本にならないといなない。不満を出さなくなって、ベストなプレーができるようになった」。父の日に、自ら父としての模範を示した。
 東京五輪には出場辞退を表明する強豪選手が相次いでいるが、ラームは「五輪はスポーツ選手として夢だった」と、出場を明言する。地元での金メダルを目指す日本勢の松山、星野に大きく立ちはだかる。

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ