本文へ移動

日本ダービーは1回目より、2回目を勝つのが難しい…「こうして勝つもの」調教師を悩ます先入観【本城雅人コラム】

2021年6月21日 08時42分

このエントリーをはてなブックマークに追加
日本ダービーを制し、グータッチする福永祐一(左)と藤原英昭調教師

日本ダービーを制し、グータッチする福永祐一(左)と藤原英昭調教師

◇コラム「ぱかぱか日和」
 調教師にとって日本ダービーは1回勝つよりも2回目、3回目と、どんどん困難になっていく。そう教えてくれたのはかつてミスターシービー、ウィナーズサークルで2度制した松山康久調教師だ。ダービーを複数回勝ったトレーナーは歴代18人。8勝の尾形藤吉師、3勝が藤本冨良師ら3人。2勝は15人しかいない。
 困難になる理由はホースマンの悲願であるダービーを制することは、馬は1頭1頭違うものだと分かっているのに、こうして勝つものだという先入観が無意識に残るから。松山師の場合、1頭目が三冠馬ミスターシービーで王道路線、2頭目は皐月賞前はダートの未勝利戦を使ったウィナーズサークルだったのでローテーションも別物だったが、3度目を狙ったジェニュインはサンデーサイレンス産駒の良血馬でスピード血統とシービーと重なった。皐月賞を制し、ダービーは、常にトラックの大外を回らせる調教でスタミナをつけたが2着。その判断は間違っていなかったが「今振り返ったらどこかで違う選択肢があったかもしれないね」と振り返る。
 松田国英師もNHKマイルCを使うという独特のローテで2勝した。3勝目のチャンスもあったが、ダノンシャンティは取り消しになってしまった。今年のダービートレーナーである藤原英師はエイシンフラッシュが皐月賞、シャフリヤールが毎日杯と別路線。果たして強いイメージが残ったのはどちらか。現役で2勝しているのは他に友道師と矢作師のみ。3厩舎とも良血馬ぞろいなので3勝目のチャンスは毎年訪れるだろう。ただ私が注目しているのは1勝の池江師と堀師だ。池江師はきさらぎ賞、堀師は共同通信杯を使うことが多いが、これはオルフェーヴル(同レース3着)、ドゥラメンテ(同2着)がいて、そこから先の仕上げの計算が立ちやすいからか。今後も同じ路線で行くか、それとも変えてくるのか、2人が次のダービーをどうやって勝つかを見ていきたい。(作家)

関連キーワード

PR情報

購読試読のご案内

プロ野球はもとより、メジャーリーグ、サッカー、格闘技のほかF1をはじめとするモータースポーツ情報がとくに充実。
芸能情報や社会面ニュースにも定評あり。

中スポ
東京中日スポーツ