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選手村を初公開 川淵村長、威信強調

2021年6月21日 07時33分 (6月21日 07時37分更新)

報道陣に公開された東京五輪・パラリンピックの選手村の居住棟の部屋=代表撮影

 東京五輪・パラリンピックの選手村(東京都中央区晴海)が二十日、報道陣に初めて公開された。国民や専門家が大会をきっかけにした新型コロナウイルスの感染拡大を懸念しているが、村長を務める川淵三郎・元日本サッカー協会会長はあいさつで「ここまできたんだから日本の国力、信頼感、プライドを世界に示すために選手に力を貸してほしい」と、国家の威信を開催理由に挙げた。
 川淵氏は「国内の議論ばかりされ、国際的に開催を約束した立場での議論がされていない」とマスコミに不満をぶつけた。
 この日、臨海部の約四十四ヘクタールの敷地に整備した居住棟や食堂、新型コロナ感染疑いのある選手が利用する「発熱外来」などが公開された。

発熱外来棟の診察室

 敷地外では約十人が反対運動のデモ活動を実施。「予算をコロナ対策に回して」などと訴える声が敷地内にも響いた。
 居住棟は十四~十八階建ての二十一棟。五輪時は約一万八千人、パラリンピック時は約八千人の選手らが各部屋一~八人程度で共同生活を送る上、村内には清掃や調理などのため一日約八千人のスタッフが出入りする。

公開された交流スペース。奥は東京五輪の開催に反対する人たち=いずれも20日、東京都中央区で

 新型コロナのクラスター(感染者集団)の発生が懸念されるが、大会組織委員会はこの日、村内への酒類の持ち込みを認めることを明かした。
 組織委は「家で一人でビールを飲むことが禁止でないことと同じ」とし、居室で一人で飲む場合を想定。複数人や共有スペースでの飲酒は禁じる。また、過去大会で感染症防止啓発のために選手村で配布していたコンドームは、今大会は帰国時に空港で配るという。
 食堂では「密」を避けるために延期前の四千三百席から三千席に減らし、席を仕切るアクリル板や消毒シートを置く。村内では食事時をのぞき、マスク着用が義務付けられる。選手村の居住棟は大会後、分譲マンションとして販売される。 (原田遼)

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