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命を最優先 背中で生徒に 日本航空学園理事長 梅沢重雄さん

2021年6月20日 05時00分 (6月20日 13時03分更新)
「生徒、学生の命を守ることが使命だ」と話す日本航空学園の梅沢重雄理事長=輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスで

「生徒、学生の命を守ることが使命だ」と話す日本航空学園の梅沢重雄理事長=輪島市の日本航空学園能登空港キャンパスで

 私たちの一番の使命は、教育活動の中で命を守ること。それはプロペラやタービンエンジンを回す航空実習で、事故があってはならないということです。来年九十周年の日本航空学園は、墜落事故を一度も起こしていません。学生、生徒たちは将来、航空従事者としてお客さまの安全と命を守る。私たちはその模範を示さなければいけない。
 故障がある、エンジンから異音がする、気象状態が悪い。そんな時はお客さまがどんなに期待していても飛ばない。自由に空を飛ぶため、規律に厳しく従う。これは飛ばない勇気であり、不安要因を取り除き、安全を全てに優先させるということです。
 この考えから、新型コロナウイルスについてはクラスター(感染者集団)が発生した想定で、誰がどう対応するかを準備していました。全国的な状況を見て、どれだけ対策をしていても、感染することはありうる。当然予防もして、風邪やインフルエンザになる生徒はほとんどいなくなりました。
 クラスター発生の反省として、手指消毒や手洗いなどで正しいやり方を守らず、徹底しているつもりが不徹底になっていた部分があったと感じています。生徒たちに自分の責任が団体に及ぶと、しっかり伝えなければと思いました。
 私にとって生徒たちは孫のような存在。コロナの影響により、頑張っていた部活動の県総体、その先のインターハイに出られなかった。本当に残念に思っています。何か集大成になる場をつくれないか検討中です。例えば、インターハイで優勝したチームに親善試合を申し込むとか、一生に一回の思い出を残せるようにしてあげたい。
 自由に社会を生きるため、規律を守るというのはコロナへの対応にもつながる。今回のクラスター発生を一つの教材として感染防止の意識を高め、教員と生徒が一緒になって乗り越えていきたい。 (日暮大輔)

【プロフィール】うめざわ・しげお 山梨県甲斐市出身。同市に本部を置く日本航空学園で、1992年から現職。学園は輪島市で日本航空高校石川と日本航空大学校を運営する。普段は山梨におり、月に数度、輪島を訪れる。生徒たちとは、キャッチボールやサッカーなどで交流する。


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