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静岡で日米合同慰霊祭 米軍大佐ら出席

2021年6月20日 05時00分 (6月20日 05時00分更新)
慰霊碑に献酒する米軍人を見守る菅野寛也さん(左から2人目)=静岡市葵区で

慰霊碑に献酒する米軍人を見守る菅野寛也さん(左から2人目)=静岡市葵区で

 静岡大空襲から七十六年を迎えるのを前に、静岡市葵区の賤機(しずはた)山山頂で十九日、犠牲になった二千人以上の市民と、米軍の爆撃機B29の衝突で死亡した搭乗員二十三人を弔う日米合同慰霊祭があった。
 昨年は新型コロナウイルスの感染拡大で米軍・横田基地からの参加は見送られていたが四十九回目の今回はアンドリュー・J・キャンベル大佐らが出席。主催者で医師の菅野寛也さん(87)やその関係者、自衛隊員ら計約四十人が集まった。
 静岡大空襲では米軍機二機が空中衝突し市内に墜落。搭乗員を救出、埋葬した僧侶の故・伊藤福松さんが追悼を始め菅野さんが継いだ。キャンベル大佐は「伊藤さんに心から感謝申し上げたい。日米の関係を誇らしく感じる」とあいさつ。菅野さんの孫の元希さん(10)には記念のコインを手渡した。二回目の参加となった元希さんは「前回は何も分からなかったけれど、今回は米軍の方々の気持ちも伝わってきた」と話した。
 参列者は搭乗員の焼け焦げた指の跡が表面に残る遺品の水筒を使いバーボンウイスキーを慰霊碑にかけていった。毎年出席している伊藤さんの孫の岩崎糸恵さん(72)は「祖父の思いが今年もつながって良かった」。菅野さんは「何か行動しないことに平和は訪れない。今回の慰霊でまた、日米の気持ちが一つになった」とそれぞれ語った。 (谷口武)

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