本文へ移動

部活「地域が指導」成果 朝日町、中学教員の負担軽減

2021年6月18日 05時00分 (6月18日 10時29分更新)
地域クラブ活動としてバスケットボール部女子を指導する山崎均さん(右)=朝日町文化体育センター・サンリーナで

地域クラブ活動としてバスケットボール部女子を指導する山崎均さん(右)=朝日町文化体育センター・サンリーナで

県内初 柔道など8部、週2日

 朝日町教委は本年度から、朝日中学校の部活動の一部を地域クラブ活動に移行する県内初の「朝日町型部活動コミュニティクラブ(CC)」に独自に取り組んでいる。八つの部で、週5日の活動のうち2日を地域に任せた。開始から1カ月余がたち、教員の負担軽減などの成果が上がっている。 (松本芳孝)
 取り組みは、持続可能な部活動体制の構築が狙いだ。町教委によると、朝日中では競技経験のない教諭が顧問として部活動指導をしなければならないケースも多く、負担になっていた。
 町内には中学一校しかなく、町文化体育センター・サンリーナが隣接していることや、これまでも地域の指導者が週一日程度、部活動に携わることもあったことから、本格的な移行を試みることにした。
 町型部活動CCの対象は、柔道、バスケットボール、ソフトテニス、剣道、卓球、陸上、バレーボール部と吹奏楽部。平日と週末に一回ずつ、地域の指導者が専門性の高い指導をしている。地域クラブ活動中の事故、けがは地域の指導者が管理責任を負う。部員は町の負担でスポーツ安全保険に加入している。
 五月三十一日にサンリーナで公開されたバスケットボール部の地域クラブ活動では、地域指導者として町バスケットボール協会長の山崎均さん(68)が女子の活動を指導。これまでも部活動の指導員として生徒に接しており、練習は順調に進んだ。
 山崎さんは「学校との連携、調整は必要だが、やっていることはこれまでとあまり差はない。生徒、保護者の負担は少ないと思う」と話した。二年の箭浪妃乃杏さん(13)は「学校部活より、地域クラブの方が少し練習時間が長いのがうれしい」と喜んだ。
 顧問の岩田寿浩教諭(26)は「部活動は生徒指導の面で絶対に必要だが、部活に使う時間で教材研究などが遅れ、私的な時間に食い込んだりしていた。部活動CC開始で負担は減った」と語った。
 木村博明教育長は「部顧問の教諭の時間外勤務は月二十時間程度減り、教員の働き方改革の効果は見えた。専門性の高い指導が増え、競技力向上も期待できる。今後は学校と地域指導者、保護者の連絡体制が課題になる」と部活動CC開始から一カ月余を振り返った。
 文部科学省は二〇二三年度以降、休日の部活動の段階的な地域移行の方針を示しており、同町教委の取り組みは先駆けとして注目される。

関連キーワード

おすすめ情報

富山の新着

記事一覧