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“疫病退散”大津絵に先人の願い 市歴史博物館、22点集めミニ企画展

2021年6月18日 05時00分 (6月18日 05時00分更新)
展示されている疫病除けの大津絵=大津市の市歴史博物館で

展示されている疫病除けの大津絵=大津市の市歴史博物館で

  • 展示されている疫病除けの大津絵=大津市の市歴史博物館で
  • 逸話に倣い、右腕よりも左腕を長く描いた為朝の大津絵=大津市の市歴史博物館で
 江戸時代に疫病よけのお守りとして売られていた大津絵を集めたミニ企画展「大津絵蔵出し展2021」が、大津市御陵町の市歴史博物館で開かれている。大津絵に込めた当時の人々の疫病よけの願いを、新型コロナウイルス禍の現代に伝えている。七月二十五日まで。月曜休館。(山村俊輔)
 十八世紀中ごろの大津絵二十二点を紹介。中国の民間に伝わる神で、天然痘よけや学業成就の象徴とされる「鍾馗(しょうき)」、平安時代末期の武将で江戸時代の読本「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」の主人公「源為朝」、おなじみの「金太郎」をモチーフにした作品が多い。
 鬼退治の逸話がある三者は当時の土産物で、現代で言う「厄よけキャラクター」として取り上げられていた。疫病が流行すると、宿場町の住人や村人らは外から来る人の動向に敏感になり、旅人は無事に家に帰ることを願うことから、主に街道沿いでお守りとしての需要が高かった。
 十九世紀に江戸で流行した、天然痘にかからないことを願う版画「疱瘡(ほうそう)絵」よりも前に、大津絵には疫病よけのお守りの役割があったことを示すという。
 弓の名手として知られる源為朝を描いた大津絵では、弓を支える左腕が...

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