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野球の五輪代表発表  稲葉監督が期待

2021年6月17日 05時00分 (6月17日 09時52分更新)
 

長打力の吉田正 複数守れる栗原

 野球の東京五輪日本代表に内定した二十四選手が十六日、発表された。県勢はプロ野球オリックスの吉田正尚(まさたか)外野手(27)=敦賀気比高出身=と、ソフトバンクの栗原陵矢外野手(24)=春江工(現坂井)高出身=の二人が初の五輪代表となった。稲葉篤紀監督らが東京都内のホテルで発表した。 (藤共生)
 野球で県勢が五輪代表に選出されたのは、一九八四年のロサンゼルス大会に出場した伊藤敦規さん(愛知県出身、福井工大卒)、二〇〇四年のアテネ大会に出場した村松有人さん(石川県出身、敦賀市松陵中卒)に続いて、三、四人目。

練習中に笑顔を見せるオリックス・吉田正=16日、京セラドームで

 吉田外野手は二〇一九年の国際大会「プレミア12」に続く日本代表入り。十六日現在、両リーグトップの打率3割4分。278打席で12三振と断トツの三振率の低さを誇る。三年連続フル出場で初のパ・リーグ首位打者となった昨季の好調を維持し、五月の月間MVPにも選ばれた。稲葉監督は「打率の高さに加えて長打を打てる打撃に期待している」とコメントした。

調整するソフトバンク・栗原=16日、ペイペイドームで

 栗原外野手は日本代表初選出。外野を主に捕手、一塁、三塁も守れる。昨季は日本シリーズで最高殊勲選手(MVP)に輝き、今季も主力として活躍。稲葉監督は「どこでも守れるユーティリティープレーヤー」とコメント。「どんどん振っていける。球を見るのでなく、振りながらアジャストする。そういう積極性は国際大会で大事」と期待を込めた。
 野球は二〇〇八年北京五輪以降、正式種目から外れていたが、東京五輪から正式種目に復活した。日本は公開競技時代の一九八四年に優勝し、今回は正式種目としては初の金メダルを目指す。七月二十八日に予選リーグが始まり、八月七日に決勝が行われる。
 県勢の東京五輪代表入りは自転車、フェンシング、カヌー、ボート、ビーチバレー、ホッケーに続き七競技で計十二人となり、過去最多出場数を更新した。

 よしだ・まさたか 福井市出身。右投左打。同市麻生津小、足羽中卒。中学時代は鯖江ボーイズに所属。敦賀気比高校では1年夏、2年春に甲子園出場を果たす。青山学院大を経てオリックス・バファローズに入団。2018年から主軸になると3年連続でベストナインを受賞。19年にはプレミア12に日本代表として出場し、優勝に貢献した。

 くりはら・りょうや 福井市出身。右投左打。同市森田小、森田中卒。中学時代は福井ブレイブボーイズ(現・福井ボーイズ)でプレー。春江工高では2年の春に甲子園に出場。3年時にはU−18日本代表に選ばれ主将を務めた。福岡ソフトバンクホークス入団後、6年目の2020年に主力に定着。同年には日本シリーズMVPを獲得した。

 恩師や家族 喜びに沸く

 東京五輪野球日本代表に県勢から二人も選手が選ばれ、関係者たちも喜びにつつまれた。
 栗原選手の中学時代の指導者である福井ボーイズ南博介監督(48)は「彼にはびっくりさせられてばかり。うれしい驚きをたくさんくれる」と喜んだ。
 中学時代からムードメーカーでチームの中心だった栗原選手。同級生には強い言葉で励まし、下級生には優しく励ます姿が印象に残っているという。「控えでも彼にできることはたくさんある。いろんなことを吸収して帰ってきてほしい」とエールを送った。
 春江工高時代の恩師である福井商業高校野球部の川村忠義監督(47)は「地元開催の五輪に出られるなんて。私もうれしい」と喜んだ。プロ入団時、けがをしていた栗原選手に「裏方でもできることを精いっぱいやりなさい」と声を掛けた。その言葉を入団会見で色紙に書いた栗原選手。川村監督は「ベンチの中であの子のキャラを出してほしい」と期待していた。
 吉田選手の父・正宏さん(62)=福井市=は、十五日夜に本人から電話があったと話す。「五輪で日の丸を背負うことが目標だったので、喜んでいた。以前から出たいと言っていたから」と振り返る。昨季はパ・リーグ首位打者、今季も五月のMVPと調子が良い。「体調管理をしっかりできていることが成果になって表れているのでは。けがをせずに試合に出場できていることで、結果に結び付いていると思う」と話した。
 県勢二人の出場に「地元の皆さんも期待されていると思うので、それに応えられるように栗原君と二人で頑張ってほしい」と期待を込めた。 (藤共生)

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