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『ひねり王子』白井健三 当面は日体大でコーチ「教え子だからシライできると思ってもらえるなら」

2021年6月16日 19時30分

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リオ五輪 白井健三の床運動

リオ五輪 白井健三の床運動

 体操の2016年リオデジャネイロ五輪男子団体総合金メダルメンバーの白井健三(24)=日体大教=が16日、横浜市の日体大で記者会見し「選手としての未練は一つもない。本当に幸せな体操人生だった。これで後悔があると言ったら周りの方に申し訳ない」と現役引退を表明した。当面は日体大のコーチとして後進の指導にあたる。白井は4月の全日本個人総合選手権で28位、6月の全日本種目別選手権は床運動2位、鉄棒7位で東京五輪代表に選出されなかった。
 東京五輪代表になれなかった悔しさとも、ケガに苦しんだ辛さとも、思うような点数、成績を残せなかった未練ともまったく無縁な晴れ晴れとした表情の金メダリストがそこにはいた。白井は「本当にスッキリした状態で現役生活を終えられて、今後の自分のやりたいことに向かって歩みを始めているところなので、選手としての未練は1つもない状況で会見を迎えることができた」と率直な心境を語った。
 現役引退は以前から決めていたことだったという。「リオの時には東京までかなというのが頭の片隅にあった」と地元の東京五輪を競技生活の区切りにするつもりだったとした上で「(緊急事態宣言の)自粛が明けて東京五輪のシーズンをどんな形でも1年間やり抜いたと思えるところで引退しようと決意した」と経緯を明かした。4月の全日本個人総合前に両親に、そして全日本個人総合後「感謝という2文字では伝えきれない。僕には兄が2人いるが第3のお兄さん」という内村航平には引退の決意を伝えたという。
 「本当に幸せな体操人生だった。これで後悔があると言ったら周りの方に申し訳ない」と言い切った24歳。次は指導者として第2の体操人生を歩み始めている。
 「学生に対して指導をするという未来へのモチベーションはものすごく持っている。白井健三の教え子だからシライができるんだって思ってもらえるような教え子が誕生したら面白いと思うので、そういったところは1つの理想として、頭に入れて指導していきたい」。ひねりで世界を席巻した自身のような選手を育て、世界へ送り込む。
▼白井健三(しらい・けんぞう) 1996(平成8)年8月24日生まれ、横浜市出身の24歳。体操一家に生まれ、3歳から体操を始める。神奈川・岸根高2年だった2013年に世界選手権(ベルギー・アントワープ)代表に男子では日本体操史上初めて高校生で出場。種目別の床運動で自らの名を冠した「シライ」を成功させ、体操では五輪、世界選手権を通じて史上最年少の金メダリストとなる。同年中日体育賞に選出。16年リオ五輪では団体総合金メダル、種目別の跳馬で銅メダルを獲得。翌17年は世界選手権で床運動、跳馬で金メダル、個人総合で銅メダルを手にした。これまでに自身の名前が付く技を床運動と跳馬で3つずつの計6個認定されている。

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