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【石川】野々市 いじめ相談の中1自死 父親「真相究明する気あるのか」   

2021年6月16日 05時00分 (6月16日 10時46分更新)
涙ぐみながら、記者の質問に答える自ら命を絶った女子生徒の父親=15日午後、石川県野々市市役所で(泉竜太郎撮影)

涙ぐみながら、記者の質問に答える自ら命を絶った女子生徒の父親=15日午後、石川県野々市市役所で(泉竜太郎撮影)

  • 涙ぐみながら、記者の質問に答える自ら命を絶った女子生徒の父親=15日午後、石川県野々市市役所で(泉竜太郎撮影)
  • 野々市市立中学校のいじめ問題について答弁する粟貴章市長=15日午後、石川県の同市議会で(泉竜太郎撮影)

 議会傍聴 市にも不信感


 いじめを学校に相談していた石川県野々市市布水(ふすい)中学一年の女子生徒が二月に自ら命を絶った問題で、生徒の父親は十五日、市議会の関連質疑を傍聴した後、市役所で初めて記者会見した。父親は娘が訴え続けたいじめの事実を学校が把握せず、第三者調査委員会の設立を理由に説明に応じない姿勢に、改めて不信感を示し、真相解明を訴えた。 (都沙羅)
 質疑で粟貴章市長は「かけがえのない命が失われたことは痛ましく痛恨の極み。生徒のご冥福をお祈りする」と哀悼の意を示した。保護者向け説明会については「新型コロナ対策や発言が誹謗(ひぼう)中傷につながりかねないため、保護者が一堂に集まる会合は開かない」と述べた。市教委によると、学校は保護者に通知文とメールで連絡し、電話の問い合わせを個別に応じている。
 会見した父親は「答弁の中で、私たちが把握する事実と一部異なることもあり市は本気で真相究明する気があるのか」と疑問を呈した。
 父親は、女子生徒が亡くなる前日のアンケートでは、被害を訴えていなかったため、学校からは「いじめはなかった」と説明されたことに触れ、「娘は絶望の底にいたんだと一瞬で思った。なぜ学校の先生は変化に気づいてくれなかったのか」と肩を落とした。
 四月六日に立ち上がった第三者委から、家族は一度ヒアリングを受け、「一年ほどで調査結果をまとめたい」と言われたという。
 父親は「今でもSNS(会員制交流サイト)を開くと、娘との思い出の写真が通知で届くんです。明るくて、人を傷つけない最高の子だった」と涙をぬぐった。

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