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中日浮上のカギは『6番固定』くせ者になり得る選手を起用し続けて!【立川志らくのドラ放談】

2021年6月16日 06時00分

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立川志らく

立川志らく

 竜党を自負する著名人が独自の視点でドラゴンズ愛をつづる企画「ドラ放談」。落語家の立川志らく師匠(57)が交流戦で優勝争いに加わった中日の今後へ一抹の不安をのぞかせた。気にしているのは打順をいじりすぎることだという。チームの借金は4。浮上のカギは6番打者の固定、と持論を展開した。
      ◇   ◇
 わがドラゴンズは交流戦で覚醒したといわれているが、あの快進撃は実力なのか、それともたまたまだったのか?私は実力だと思っている。
 ただ、実力だけに逆に今後を危惧(きぐ)してしまう。というのもこの感じ、似ていませんか?そう、昨シーズンの終盤。2位、3位を争っていたあの終盤。もしクライマックスシリーズがあったら間違いなく読売に勝利して、日本シリーズに出られたのではないかとほぞをかんだあの時と似ているのである。
 あの時はシーズン終盤にようやくチームができ上がったのではないかと誰もが思った。だからこそ、今シーズンは優勝だとわれわれは期待した。その期待をものの見事に前半戦で裏切られた。だから、交流戦はあまり期待は持てなかった。
 セ・リーグでこの成績、相手はパ・リーグ。ましてやセ・リーグの投手からホームランを打てないチームがどうやってパ・リーグの強力投手陣に対抗できるんだよと、悲観材料ばかりが頭をよぎっていた。それがあのソフトバンク、読売を子供扱いしたチームに堂々の勝利!この勢いで交流戦後のセ・リーグでも快進撃を、と多くのファンは期待しているはずだ。
 では、何故、私は危惧しているのか。確かにこのチームはソフトバンクに勝てるだけの実力を持っている。でも、その実力を常に発揮できない弱さを同時に持ち合わせているのだ。
 優勝するチームは負ける時も強い負け方をする。どういうことかというと捨てゲームをつくれるのだ。全ての試合に勝てるはずがないから勝てる時にしっかりと勝ち、負けても仕方ない試合もきちんとつくる。その捨てゲームも時折、ラッキーボーイが現れ、勝ちを拾ったりする。
 現在のドラゴンズは全部勝ちにいっているように見えるのだ。分かりやすく言うと打線をいじりすぎる。開幕当初、キャンプの時と思惑が違って理想の打順を求めて打線をいじることはあるが、交流戦で調子が良い時ですら、このチームはいじる。
 もちろん、それなりの理由はあるのだろうが、常時、実力通りの試合ができない原因はそこにあるのではないか(偉そうですみません)。例えば交流戦初カードのソフトバンク戦を2勝1分け。3試合とも6番・阿部、7番・木下拓だったが、次カードの日本ハムとの初戦は木下拓を8番、阿部を7番に下げて6番は福留。とにかく、ここのところ6番が定まらない。
 クリーンアップが終わり、投手がひと息つくのが6番だ。ここはいじらずくせ者になり得る選手を固定する。開幕当初は京田。その京田は今や2軍。その後は阿部。「なぜ、阿部にこだわるんだ!」とフラストレーションがたまったファンもいたはずだ。
 で、5月に入ると木下拓。交流戦直前に阿部に戻り、たまに木下拓、時に福留、福田。驚いたのは2番に定着していた堂上をいきなり6月10日の楽天戦(楽天生命パーク宮城)で6番にしたことだ。その試合に負けると次の日からまた堂上を2番に戻した。
 私の希望は交流戦で勝った時の打順に固定してシーズン中盤を戦ってほしい。京田が戻ってきたからといって2番にするとか、阿部の調子が上がってきたら6番にするとかはやめてほしい。
 いじっていいのは7、8番。本当は7番に根尾を固定。それが難しければ、7、8番に京田を含めた調子のいい選手を取っ替え引っ替え入れてほしい。ソフトバンクに比べたら読売も阪神も恐るるに足らず!優勝目指せ!(落語家)
▼立川志らく(たてかわ・しらく)1963年8月16日生まれ、東京都出身の57歳。本名・新間一弘。日大芸術学部在学中の85年10月に落語立川流家元の立川談志に入門。88年に二つ目となり、95年に真打ち昇進。映画に造詣が深く「シネマ落語」で注目を集める。98年の「異常暮色」で映画監督デビュー。2003年に劇団下町ダニーローズを結成した。TBSテレビ系の情報番組「ひるおび!」でコメンテーターを務める。

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