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【石川】今度は審判 目指せ五輪 小松出身 元飛び込み中川真依さん

2021年6月13日 05時00分 (6月14日 09時49分更新)
聖火を手に笑顔を見せる中川真依さん=5月31日、金沢市の金沢城公園三の丸広場で

聖火を手に笑顔を見せる中川真依さん=5月31日、金沢市の金沢城公園三の丸広場で

◇A級資格保持 国際大会参加へ勉強
24年パリ見据え「競技支えたい」

 しなやかな動きと高い入水技術で二度の五輪に出場した元女子飛び込みの中川真依さん(34)=石川県小松市出身=が、審判員として再び五輪を目指している。ジュニア時代から注目され、さまざまな重圧やけがと戦い続けた現役時代。競技への恩返しを胸に「目標は二〇二四年のパリ五輪。もう一度夢の舞台へ」と意気込む。(坂麻有)
 「初めての五輪は、それまで感じたことのない特別な感動があった」。〇八年の北京大会。決勝に進んだが、結果は十一位。何万人もの観客の中、自分の名前が呼ばれ、地響きのような拍手と歓声が今も忘れられない。
 飛び込みは、踏み切りから着水までわずか二秒。その一瞬に技を凝縮し、美しさを表現する過酷な競技だ。選手にとっては一つのミスが命取りになるが、採点する側にも難しさがある。国内大会で審判を務めている中川さんも「一瞬の出来事で、見返すことができない」と言う。
 中川さんは一六年の岩手国体を最後に引退し、審判の資格取得の道へ。日本水泳連盟の公認審判員はAからC級まであるが、二年前、講習と試験を受けて最上級のA級に昇格。今年九月には日本選手権で審判員を務める。
 五輪で審判を務めるには、国際審判員として国際大会での実績が必要という。講習は昨年、新型コロナウイルス感染症の影響で延期され、今秋に予定される。現役時代に米国で指導を受けたことから英語の専門用語は問題ないが、「審判員同士のコミュニケーションのために」と英会話の勉強にも励む。
 現在、日本人の国際審判員は十七人。うち五輪に指名されるのは一人という狭き門だ。
 世界で戦ってきた中川さんにとって、五輪は「特別な舞台。選手が人生をかける大きな夢」。自ら演技してきたからこそ、判定の重大さも自覚する。「公平なジャッジをしなければ五輪の舞台には行けない。道のりは長いが、これからは審判として競技を支えたい」

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