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西武・平良のおかげで「スイッチ入った」開幕からの連続無失点記録破られた中日・田島 不振と手術乗り越え復活へ

2021年6月14日 09時37分

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西武・平良(左)、中日・田島(右)

西武・平良(左)、中日・田島(右)

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇13日 西武4-3中日(メットライフドーム)
 リードを許したが最後、チャンスは消える。9回は平良。東京五輪の侍ジャパン選出が有力視される、21歳の160キロ右腕だ。といっても、2年ぶりの交流戦。平良に関する僕の浅い知識を補ってくれたのは、開幕直前に見たNHK BS1スペシャルだ。「進化する野球」と題して、球界を席巻するデータ革命の具体例を紹介していたが、その中に平良がいた。
 2019年オフに、彼は簡易型のトラッキングシステム「ラプソード」を自費で購入。自慢の剛速球が打たれる(26試合で防御率3・38)原因が、球速や回転数ではなく回転軸にあることを突き止めた。修正した昨季は54試合、1・87で新人王。今季は日本記録と、すさまじい上昇曲線を描いている。そんな若獅子に塗り替えられ「元保持者」となった田島は、ナゴヤ球場にいる。彼は平良が自己投資し、進化した道のりを知っていた。
 「うちとの対戦なので、止めてほしい、出ない展開になってほしいとは思っていましたが、平良君は自分が結果を出した時よりすごい球を投げている。今、ナンバーワンの投手だし、記録は当然かなと思います」
 16年に開幕から31試合連続無失点。「自分をコントロールできていたし、全部が一致していた」と振り返る。自分の成績がチームの勝敗に直結するリリーバー。「記者さんに聞かれたら無失点を意識していると答えていたし、実際、意識していました」と重圧をエネルギーに変えていた。
 田島無双から、たった5年。不振とトミー・ジョン手術を乗り越え、2軍では12試合、防御率1・59と結果を出している。
 「ファームでも無失点にこだわってやっています。あのころに近い感覚でやれているし、平良君のおかげで思い出すいいきっかけになりました。いろんな方から連絡をもらい『もう一回、がんばれ!』と言ってもらえました。スイッチが入りますよね」
 絶頂の21歳の投球に、勇気をもらった31歳。どん底からの復活物語は、見る人の心を揺さぶるはずだ。

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