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打倒・東京の情熱は消えない!「野球への思いがあれば…」準V福井工大・下野博樹監督の信念【全日本大学野球】

2021年6月13日 19時37分

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試合後、健闘をたたえ合う福井工大・下野監督(左)と慶大・堀井監督

試合後、健闘をたたえ合う福井工大・下野監督(左)と慶大・堀井監督

◇13日 全日本大学野球選手権決勝 慶大13―2福井工大(神宮)
 マウンドにできた歓喜の輪を、ベンチで腕を組みながら目に焼き付けるように見つめた。「慶応さんの次元の違うチームを、まざまざと見せつけられました。ここを目標に、また新たなチームづくりをしていきます」。完敗を喫した福井工大の下野博樹監督(60)は、いつも通りの明るい声ですぐに前を向いた。
 福井県敦賀市出身。敦賀高、福井工大を経て当時の電電北陸の硬式野球部に入部した。野球人生だけでなく人生そのものを北陸で歩んできた指揮官は「雪国の卑屈さ、コンプレックスというのは常に持ってます」と話す。
 名門校のレギュラー選手は関東や関西の有名大学を選び、選手の勧誘では何度も悔しい思いをしてきた。今年は1月の大雪で2月いっぱいまでグラウンドは使えなかった。スパイクを履いたノック練習ができたのは3月上旬の松山キャンプに入ってからだった。
 雪国のハンディはありながらも反骨心を忘れたことはない。常に頭にあるのは、どうしたら東京のチームと渡り合えるか。「高校時代は控え選手でも、野球への思いがあれば大学で花を咲かせられる。とにかくやる気のある選手を雪国で鍛えるんだ」。その信念を胸に、野球に熱心な選手たちに目を光らせてきた。
 43度目の出場で初めて決勝まで進んだが、最後は東京六大学の慶大に完敗。試合後にはスコアボードを自らのスマートフォンで撮影した。「戒めです。掛け声だけでは優勝は取れないですから」と下野監督。打倒・東京の情熱は消えることはなさそうだ。

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