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「試合を続けてほしい」突然倒れたエリクセン、意識を回復した病院からビデオ電話で依頼【欧州選手権】

2021年6月13日 12時09分

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エリクセンが倒れ助けを求めるデンマークイレブン(AP)

エリクセンが倒れ助けを求めるデンマークイレブン(AP)

 欧州選手権(ユーロ2020)の試合中に突然倒れ、生命の危機にあったと見られるデンマーク代表のMFクリスティアン・エリクセン(29)が、救急搬送された病院で意識を回復し、チームメートにビデオ電話を通じて試合の続行を依頼していたことが12日、分かった。試合は1時間45分間の中断を経て、再開してフィンランドが1―0でデンマークを下した。
 これは同1次リーグB組初戦、デンマーク―フィンランド戦の0―0で迎えた前半43分、スローインを受けようとしたエリクセンが、前へつんのめるようにしてピッチに倒れ込んだ。両選手が駆け寄り、デンマーク代表主将のシモン・ケアーは、エリクセンの口に指を入れ、舌を引き出して気道を確保。駆けつけた医療スタッフは1万5200人の観衆が見守るなか、人工呼吸などが施された。
 その間、デンマークの選手たちは、エリクセンと医療スタッフを取り囲むように人垣を作り、観客やテレビカメラから見えないようにした。エリクソンは意識がない様子で、ショッキングな光景が続いた。約20分間の救命措置のあと、担架に乗せられたエリクセンは目を開き、やや回復した様子でそのままコペンハーゲン市内の病院へ救急搬送された。
 その間、観客たちはスタジアムに残って待機。「クリスチャン~エリクセン~!」と応援歌を歌いながら情報を待った。デンマーク協会から「クリスチャンは意識があり、容体は安定している」と発表があり、スタジアム全体に安堵(あんど)が広がった。
 とはいえ、デンマークの選手たちはかなりショックを受けており、試合続行は難しいと見られた。だがデンマークのテレビ局DRなどによると、エリクセン自身が病院から携帯電話のビデオ電話を通じて、チームメートに「試合を続けてほしい」と依頼。その要請を受けてデンマークの選手らが、試合を続けることを決断し、前半の残りと5分間のハーフタイムを挟んで後半もプレー。デンマークは0―1で敗れたが、欧州連盟はエリクセンをマンオブザマッチに選出した。
 SNSでは世界中からエリクセンに回復を祈るメッセージに加え、難しい状況にもかかわらず、試合を再開した両チーム、さらに欧州連盟の計らいなどに称賛の声が相次いだ。

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