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両陣営、支援の構図 「水影響回避」はいずれも

2021年6月13日 05時00分 (6月13日 05時03分更新)
 二十日投開票の知事選では、現職の川勝平太さん(72)をリニア中央新幹線静岡工区(静岡市葵区)の着工や浜岡原発の再稼働に反対する市民団体などが応援し、前参院議員の新人岩井茂樹さん(53)を百を超す業界団体が支援する。ただ、リニア工事による大井川の水量や水質に関しては、両候補を支援する団体は影響回避を求めることで一致する。
 川勝さんには立憲民主、国民民主両党が支援するほか、リニア工事中止を求める共産党県委員会が自主支援。県内三十三産別の労働組合(約二十万人)で構成する連合静岡が推薦する。
 このほか、過去三回の知事選では見られないのは、リニアの着工に否定的な市民団体が自主的に応援。「大井川の水を守る62万人運動」や「リニアから大井川の水と自然を守る小笠・掛川の会」「リニア新幹線を考える静岡県民ネットワーク(リニアネット)」などだ。川勝さんが立候補の理由として、特にリニア対応の継続性を重視したことが背景にある。
 リニアネットの林克共同代表は、川勝さんがこの一年でリニア工事の環境への影響に厳しく対応し、計画の見直しや必要性にも言及していることを指摘した上で、「知事はぶれていない。かなり踏み込んだ発言をしており、評価する」と支援理由を説明する。
 岩井さんには自民党本部が推薦するほか、建設、農業、漁業、郵政など各種各界の団体が推薦。県単位だけで百十ほどあり、市町単位だとさらに膨大になる。
 推薦団体の中には、大井川の利水者もいる。大井川土地改良区(島田市)など水利保全四土地改良区連絡会議は、推薦と引き換えに岩井さんと「トンネル湧水の全量を大井川に戻し、表流水及び地下水が減らないようにすること」「大井川の自然環境と水質を保全すること」など、五項目の確認書を交わした。
 県農政対策協議会も推薦。加入する十七農協(組合員計十三万人)のうち、自主投票としたJA大井川とJA掛川市以外の十五農協も推薦を出した。農対協の青山吉和委員長(JA静岡中央会長)は「大井川の水を守るとの考えを確認している。担い手不足への対応や農地整備などの強化も約束してくれ、推薦した」と説明した。

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