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中日“必然の勝利”…盗塁、犠打、守備、走塁、ほとんどの球際制す 西武のエース・高橋攻略した高松のスピード

2021年6月12日 10時29分

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4回表無死一、二塁、高松が送りバントと一塁手山川の悪送球で出塁する=11日

4回表無死一、二塁、高松が送りバントと一塁手山川の悪送球で出塁する=11日

◇渋谷真コラム・龍の背に乗って ◇11日 西武5―6中日(メットライフドーム)
 右翼・高松の送球は、カットマンの堂上の頭上を越えてしまったが、一塁の滝野がよくバックアップした。薄氷を渡りきった中日と、渡らせてしまった西武の差は誰が見ても守備にある。3失策、2暴投、1野選。現役時代に名手で鳴らした辻監督がベンチで怒っていたのもよく分かる。
 しかし、中日も敵のミスに助けられていただけではない。西武のエース・高橋を攻略したのは高松のスピードだった。
 「(代走と違って)自分で塁に出たので、アウトになってもいいという気持ちでスタートを切ったのが、いい結果になりました」。2盗塁、2得点。大島と合わせ、3盗塁はすべて得点につながった。
 盗塁は個人記録にもなるが、リスクを冒してでも走る目的は、点を取りやすくするためだ。チームで今季30盗塁で失敗が16。僕が追っているのは「成功後」だ。30人のうち本塁までたどり着いたのは11人。中日は25盗塁許しているが、うち生還されたのは6人だ。投手はよく「走られてもその後を抑えればいい」と言う。そういう意味で竜の機動力は、得点アップに貢献している。
 同じように追跡しているのが犠打の成功率だ。失敗は論外。かといって送れたことがゴールではない。3つしかないアウトを1つ差し出してまで進塁させるのだから、むしろ盗塁以上に「その先」は重要だ。本当に成功か失敗かを判断するのは、走者の「生還率」であるべきだ。
 この日は高松の犠打が山川の悪送球を誘い、1点追加。一方、9回は4安打の堂上に命じ、1球で決めたが、後続は断たれて突き放すことはできなかった。今季はスクイズを除いて37犠打を決めているが、得点に結び付いたのは12。守備側では25犠打で過半数の13回は失点しているのと比べたら、中日の犠打は非効率的ということになる。
 とはいえ盗塁、犠打、守備、走塁、ほとんどの球際を制したのは中日だった。薄氷を渡りきれたのは、必然だったのかもしれない。

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