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育てたカメ、名残の放流 御前崎小児童110人

2021年6月12日 05時00分 (6月12日 05時01分更新)
カメを海に返す子どもたち=御前崎市の下岬海岸で

カメを海に返す子どもたち=御前崎市の下岬海岸で

 御前崎市の海岸で産卵された絶滅危惧種アカウミガメの子ガメを昨年九月から育ててきた御前崎小学校の児童が九日、成長したカメ十九匹を地元の下岬海岸で放流した。市の保護団体から預かった二十匹のうち十九匹が無事に育った。例年、放流は七月だが、今年は餌をよく食べて特に成育が良く、ひと月早く海に返した。
 校内にカメ小屋があり、五、六年生で当番を決めて土日もオキアミやイカナゴなどの餌をやり、水槽の水替えや甲羅の掃除を欠かさなかった。全長七センチほどだった子ガメは、九カ月間で甲羅の長さだけでも二〇センチ超に育った。
 放流には四〜六年生百十人ほどが参加。波打ち際にカメを下ろすと、「戻らないでね」「頑張れ」と声を掛け、進行方向を直してあげつつ、全てのカメが海に消えるまで見守った。
 五年生の川口いろ葉さんは「大変だったけど、カメの命は大切。何十年後でも、御前崎の海に戻ってほしいと思って世話しました」と話した。放流後は全員で海岸のごみ拾いをした。
 下岬海岸とウミガメは国の天然記念物。御前崎小は一九七七年に観察クラブをつくり、国の許可の下でウミガメの飼育と保護活動を続けている。 (河野貴子)

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