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「アリ植物」の魅力広めたい 全国唯一の専門農家、北名古屋に

2021年6月12日 05時00分 (6月12日 05時00分更新)
アリと共生する「アリ植物」を専門に栽培している伊藤さん=4月、名古屋市千種区の東山動植物園で

アリと共生する「アリ植物」を専門に栽培している伊藤さん=4月、名古屋市千種区の東山動植物園で

 アリを葉や茎の中にすまわせ害虫から身を守るというユニークな共生関係を持つ「アリ植物」を、昨年就農した伊藤彰洋さん(31)=北名古屋市西之保=が栽培している。専門に栽培する農家は全国唯一で、植物の進化が生み出した独特の形状や生態といった魅力を広めようと出展活動をしている。(土屋晴康)
 アリ植物は主に熱帯地域に生育する。アリが穴を開けるのでなく、植物自体が空洞を持つように進化してきた。世界で七百種以上が確認されている。肥大した茎に巣のような空洞があったり、葉が膨らんでいたりと形はさまざまで、アリが好む蜜を分泌する種もある。
 攻撃性が強いアリは、害虫のカメムシなどを退けるだけでなく、その排出物は窒素やリン酸など、植物にとっては貴重な栄養分となる。伊藤さんは「自分で巣を作る手間も要らず、入り口や通気孔もあって、アリにとっても『高級住宅』といえる」と話す。
 元々は県立芸術大で日本画を専攻していた。絵のモチーフとして変わった形の多肉植物などを栽培していたが、三年の時に「独特な進化を遂げた造形美に魅了され、絵を描く以上に夢中になった」。卒業後は酒店だった実家の地下ワインセラーを温室に改造して趣味で...

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