中日スカウト会議、ブライトの評価急上昇 乗りに乗っている大砲候補
2021年6月11日 19時12分
中日は11日、名古屋市東区の球団事務所でスカウト会議を開き、今秋ドラフト会議の指名候補選手を約220人から150人ほどに絞り込んだ。懸案である打線強化には、開催中の全日本大学野球選手権大会で2本塁打を放っている上武大のブライト健太外野手(22)が急浮上した。
乗りに乗っている外野手の評価がうなぎ上りだ。ブライトは大学選手権初戦でドラフト上位候補の西日本工大・隅田から決勝本塁打を放つと、準々決勝・東農大北海道戦でも特大ソロを含む2安打2打点。3試合で9打数6安打4打点と一躍全国区に躍り出た。会議を終えた米村明チーフスカウトは「いい打者を取っていかないといけないと思っている」と話し、その候補の一人にブライトが含まれるようだ。
ガーナ人の父を持つブライトは184センチ、84キロの右打ち大型外野手。持ち前のパンチ力に加え、50メートルを5秒8で駆ける俊足と強肩を兼ね備える。全国的には無名の都立葛飾野高から上武大に進み、スタメンをつかんだのは今春から。その春の関甲新学生リーグで打率3割8分、3本塁打、12打点をマークし、最高殊勲選手に選ばれた。そして神宮で大ブレークしたシンデレラボーイだ。
中日は10日時点で防御率は12球団トップの2・95を誇る一方、本塁打数はリーグ最少の32本。チーム総得点もリーグトップの阪神より84点も少ない171点と得点力不足に苦しんでいる。
ドラフトでは2018年に根尾、19年に石川昂を1位指名するなど、将来の主軸候補を獲得しているが、現時点では成長過程だ。今年は野手優先か、それとも例年通りの投打バランスの取れた指名になるのか。米村チーフは「方針はまだ決まっていない」としたが、強打者探しに注力する姿勢に変わりはない。
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