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自動運転レベル向上を 金大・高度モビリティ研 シンポ

2021年6月11日 05時00分 (6月11日 10時45分更新)
植木健司室長のオンラインでの講演に耳を傾ける参加者=金沢市角間町の金沢大角間キャンパスで

植木健司室長のオンラインでの講演に耳を傾ける参加者=金沢市角間町の金沢大角間キャンパスで

 自動運転技術の高度化を目指す金沢大の「高度モビリティ研究所」が四月に設立されたことを記念したシンポジウムが十日、金沢市角間町の同大角間キャンパスであった。経済産業省の担当者と、研究者がオンラインで基調講演をし、省庁や自治体関係者ら参加者約三百人が理解を深めた。
 経産省自動車課ITS・自動走行推進室の植木健司室長は講演で、自動運転技術を普及させる狙いや産官学の推進体制を説明。二〇二五年ごろまでに全国四十カ所以上で、一定の条件下で全ての運転操作を自動化する「レベル4」のサービス実現を目指す考えを示した。
 国立研究開発法人産業技術総合研究所の首席研究員加藤晋さんは、過疎化が進む福井県永平寺町での走行実験を例に挙げ「事業化のためには(部分的に運転を自動化する)レベル2から、無人運転が可能となる3へのステップが重要」と指摘した。
 研究所の関係者も研究内容を紹介。菅沼直樹副所長は、年間を通した円滑な自動運転にはインフラ整備や天候などが大きな課題であることなどを説明した。米陀(よねだ)佳祐准教授は、信号機を認識するための技術開発について解説。立矢宏教授は安全システム向上に向け、センサーを内蔵して路面の滑りやすさを測るタイヤの開発について語った。
 金沢大は一九九八年ごろから自動運転の研究を開始。六年間に公道で二万キロを走行した実績がある。同日は研究所の看板除幕式もあった。(鈴木里奈)

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