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失われる陶都の風景、製陶所解体 常滑焼の象徴、ひとつまたひとつ…

2021年6月11日 05時00分 (6月11日 05時01分更新)
和泉屋製陶所の建物を取り壊し、残った窯と煙突を紹介する松下勝正さん=愛知県常滑市のやきもの散歩道で

和泉屋製陶所の建物を取り壊し、残った窯と煙突を紹介する松下勝正さん=愛知県常滑市のやきもの散歩道で

  • 和泉屋製陶所の建物を取り壊し、残った窯と煙突を紹介する松下勝正さん=愛知県常滑市のやきもの散歩道で
  • 近く取り壊される青木製陶の建物=愛知県常滑市のやきもの散歩道で
 日本六古窯の一つとして1000年以上の焼き物の歴史を誇る愛知県常滑市で、土管や盆栽鉢などを生産してきた旧製陶所の取り壊しが相次いでいる。旧製陶所が集中する市中心部の「やきもの散歩道」では今年、夏にかけて黒を基調にした明治−昭和建築の2軒が姿を消す。いずれもレンガ煙突や一部の窯は残る見通しだが、常滑焼の風景が一つまた一つと失われている。 (成田嵩憲)
 やきもの散歩道のスポットの一つ、登り窯広場。付近には旧製陶所を活用した陶磁器のギャラリーや販売店が並び、観光客でにぎわうが、近年は更地が目立ってきた。五月には鉢を生産していた和泉屋製陶所の建物が取り壊され、レンガ造りの煙突と窯が残った。
 「台風のたびに修理してきたが、数年前から屋根が壊れて雨漏りもして維持管理ができなくなった。老朽化に逆らえなかった」。製陶所の持ち主、松下勝正さん(76)=常滑市=は、一九四九年に木造で建てられた製陶所の跡地を見ながら決断した理由を語った。
 松下さんは、やきもの散歩道の景観保護を図る市の助成制度(上限二百万円)を利用し、窯と煙突を補修すると明かし「制度はありがたいが、本当なら建物も産業遺産として保存したかっ...

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