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中小企業、職場接種に戸惑い 「医療の知見もノウハウもない」

2021年6月10日 05時00分 (6月10日 05時01分更新)
マスク着用や消毒など新型コロナウイルス感染症対策をしている「若鯱家」の店内=名古屋市内で

マスク着用や消毒など新型コロナウイルス感染症対策をしている「若鯱家」の店内=名古屋市内で

 新型コロナウイルスワクチンの接種を加速させるため、国が八日に受け付けを始めた職場接種。中部六県の企業や団体からの申請は九日昼時点で大企業を中心に八十四件に上った。一方、中小企業にとっては「人手や会場は自前で確保するのが条件」のハードルが高くそびえる。現場では「どうやればいいのか」という戸惑いや、「格差につながる」という不満がくすぶる。
 「職場接種には賛成だが、県内には従業員十人以下の中小が多い。(接種要件の)千人程度に取りまとめるのは大変。条件を変えてくれないと、中小が取り残される」。滋賀県中小企業家同友会の専務理事、広瀬元行さん(59)は懸念する。
 国は中小企業について「商工会議所等を通じて共同実施も可能」との方針を示している。四日に相談窓口を設置した中部経済産業局の担当者は「毎日四十件ほど問い合わせが来ており、七〜八割が中小で関心は高い」と明かす。ただ、いち早く手を挙げた大企業と異なり、中小企業は手探りの段階。長野商工会議所の担当者は「情報収集している段階で様子見」と話す。
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