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能美の子ども食堂 利用者に調査 「生理の貧困」 4割が経験

2021年6月10日 05時00分 (6月10日 05時02分更新)
子ども食堂のスタッフから生理用品を受け取る女性(左)=能美市寺井町で

子ども食堂のスタッフから生理用品を受け取る女性(左)=能美市寺井町で

ナプキン無料配布 回答者「家計助かる」

 経済的理由で生理用品が買えない「生理の貧困」に苦しむ女性たちを支援するため、能美市の市民団体「三道山子ども食堂」は八日、同市寺井町のふれあいプラザで生理用品の無料配布を初めて行った。団体が独自に実施したアンケートでも、回答者の四割の女性が生理用品の購入に「苦労したことがある」と答えており、今後も必要に応じて支援していく。 (平井剛)
 三道山子ども食堂の利用者には、コロナ禍で生活に困窮するシングルマザーが少なくない。生理の貧困の実態を調べていた六日、日頃から団体の活動を応援している中能登町の七十代女性から生理用ナプキン五十袋の寄付があり、調査に併せて配ることにした。
 市内のひとり親と低所得の六世帯の女性が、一人二袋のナプキンを団体の女性スタッフから受け取った。子ども三人を育てる三十代の女性は「家計が助かり、とてもありがたい」と感謝していた。
 団体が四日と八日に行った女性利用者二十八人へのアンケート(複数回答)では、経済的理由で生理用品の購入に苦労したことがあると答えたのは十一人(39%)。交換頻度を減らしたことがある人は十二人(43%)、トイレットペーパーなどで代用したことがある人は七人(25%)いた。無料配布で一度に受け取る数は全員が「一カ月分」を希望した。
 生理の貧困を巡っては、野々市市や七尾市など県内の一部の自治体が、防災備蓄品を活用して無料配布の支援を始めている。能美市では支援の動きはまだないが、団体の活動に携わる田中策次郎市議(60)は「生理用品を喜んで受け取る女性たちの姿を見て、支援の必要性を痛感した。われわれも活動を続けていくが、市に対しても支援を検討するよう働き掛けていきたい」と話した。

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