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ロボお任せ 雑草対策 田の泥かき混ぜ抑草

2021年6月10日 05時00分 (6月10日 05時02分更新)
水田内を自動で動き回り泥をかき混ぜながら雑草が生えるのを抑えるロボット=羽咋市金丸出町で

水田内を自動で動き回り泥をかき混ぜながら雑草が生えるのを抑えるロボット=羽咋市金丸出町で

  • 水田内を自動で動き回り泥をかき混ぜながら雑草が生えるのを抑えるロボット=羽咋市金丸出町で
  • ロボットによる抑草作業の様子を見守る水田所有者の新田聡さん(左奥)と開発会社担当者(右)ら=羽咋市金丸出町で

JAはくいが試験導入

 JAはくい(羽咋市)は本年度、自然栽培(無農薬、無肥料)で稲を育てる水田で、生産者の課題となる雑草を取り除く作業の負担をなくすため、自動で水田内を動き泥をかき混ぜることで雑草が生えるのを抑えるロボット「アイガモロボ(通称)」を試験導入した。東京都の業者が試験的に使うロボット四台で計六カ所、最長一カ月ほど活用。効果を見極め本格導入を検討する。 (室木泰彦)
 ロボットは水に浮く長さ一メートルほどのマット上に、衛星利用測位システム(GPS)機能がある機械を載せた構造。底の泥をかき混ぜながら動き回るため、稲の育成を阻害する雑草が生えるのを抑制する効果があるという。スマートフォンのアプリを使い、指定した水田内だけ動くように操作でき、作業の時間や範囲を自由に設定できるため、生産者の都合に合わせ無人で作業を進められる。
 開発したのは有機栽培農家らの負担軽減の取り組みなどを手掛ける有機米デザイン(東京都)。生産者の間で大きな課題という除草の労力を解消するため、大手自動車メーカーの元エンジニアが開発しアイガモロボと名付けた。太陽光発電を利用するが、性能が上がり曇りや雨天時も作業可能。東京都の補助で昨年度から三年計画で全国で七十五台が試験的に稼働中で、成果が確認できれば商品化に入る見通し。
 同JAは単位面積当たりの収量アップと除草の負担軽減を目指しロボットを導入。同JAによると、県内では小松市と羽咋市のみ。羽咋市では苗を植えた五月以降、水田ごとに二週間から一カ月程度、ロボットを稼働させる。このうち同JAのと里山自然栽培部会長の新田聡さん(52)の水田(同市金丸出町)では連日、午前六時〜午後四時の十時間稼働させている。
 九日、作業に立ち会った有機米デザインのマーケティング経営管理チーム研究員、来田(くりた)文香さんは「コロナ禍で東京などでは自宅でネットで各地の自然栽培米などを調べる人が増え、地方のおいしい米が注目されている。負担軽減で質の高い米作りに役立てれば」と話した。状況を見守った新田さんらも、ロボットの効果が確認できればJAとして本格導入を検討する見通しを示した。

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